凶器の宴
「兄弟の宴」に出てきたCさんは居酒屋を経営しています。私は時々、そこに遊びに行きがてら、しれっとスタッフのフリをして厨房に入り、お手伝いなどしています。
遅い時間から明け方にかけて営業している為、仕事帰りの飲食関係者が多くいらっしゃいます。
ある日、数人の男女が来店しました。その日は比較的人の出入りが多かったので、私は厨房を手伝いながら、彼らと会話をしていました。
1人の綺麗なおねえさんが「暑い」と言って上着を脱ぐと、下は背中部分が腰まで大胆に開いた黒のカットソーでした。周囲の男性陣から「おお!」と声が上がります。
おねえさんは飲みながら、しきりに乳◯の話をしています。
「このカットソー、腕上げるとパットがズレて乳◯発見されちまう」
「アホか」
「あと、若い男の子に怖がられる。優しくしてもモテないの、なんで?」
「そら、エロい女ってのは経験の少ない若者にとっては凶器でしかないからや」
なるほど。
その場にいた全員が納得しました。確かに、あんな綺麗なおねえさんが、露出の多い恰好で近くに来たら、私でもドキドキします。◯首を発見してしまったら、もっとドキドキすると思います。
その後、酔っ払ったおねえさんは、ずっと自作の乳◯ソングを歌っていました。
多分、そういうところかも、ね?
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