第11話「連続の縁」

泣いた世界に

なぜ怒りを覚えない

もっと自在な世界があれば

君は受け入れられたはずだ


世界は間違えている

世界は混沌としている

君の正しさに

君の極意に


世界は気づいていない

この根絶された関係性

修復不可能な理念、律儀

もう甘い人生に

乗り上げている


この真空を

その快諾を

ただの回しものだと

どこか俯瞰していないか


君が生きる世界に

君の意見は通っているか

君の存在は神聖視されているか


そうだろ

そのはずだ

もう君は配役された世界の盤にいる

不意を装って

不意に打たれて


何に憤り

何を掴むだろう


全ては世界の中にはない

君の中にこそ全てはある

だから間違えるな


この辛い言葉も

君を満たすための言葉だと

君の中にあるその僕は


ただ奇跡的な出会いで生まれたもので

ただの小さきものだ


君が世界を見るように

僕の視界は君の現実にはない

だから間違えるな


人は誰もが絶縁を歩んでいる

その中で生まれた関係は

同じだと見えていると思うその景色は


愛ゆえのものだ


うるさい言葉だったはずだ

嫌悪を抱いたはずだ


だがそれは君と僕の違いだ

だから今日それにきづいた君は

明日はもっと僕の為に生きてくれるか

自分の為に生きてくれるか


その判断を持つはずだ

君が変えたいものはなんだ


君の縁に僕は必要か?


さぁ生きてこい


自分と生きたい人を連れて

行ってこい。


これからも君は出会い続ける

そのすべては抱えれない

だからその心に誰を乗せていくか

考え

縁を切りまた結んでいけ


僕はここまでだ

ここまででいい


君に祝福を

そうただ奇麗に別れよう

じゃあね。

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