詩集「絶縁ノ根絶」(完)

不可世

第1話「縁の断絶」

そもそも生きてることに

なぜ真面目に取り合う必要がある

馬鹿なら馬鹿でいい

俺に更生など必要ない

半端に関わるだけ時間の無駄だ

人生を語るほど大人になったって

そういうつもりか


甚だ重症だな

年を食えば何を言ってもいいって

思ってるんだろ

ほんと笑えるよ


あんたは誰に見られたいんだ

自分の価値観の為に俺を食い物にする

ほんととばっちりだよ


仕事をして汗水流す

それだけやってればいい

人生観など持ち寄るなよ


重大視したって

いづれ死ぬんだぜ

あんたの金歯だって銀歯でよかったはずだ

やっぱあんたは人の中で生きてるんだな


俺は馬鹿だから

物事に目を向けてるんだ

だから人間関係なんて扱えないんだよ


それなのに優しさを持てとか

頑張れとか

あんたは、俺の幸せを願ってるのか?

ほんと、お節介だ


あんたの見る幸せと

俺の知る幸せ

たぶん違うよ


俺は俺でみつけるつもりだ

だからあんたの幸せを持ち込まないでくれ


じゃあな。

お世話焼き。

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