綴詩

Kill ma

チューイング

自分の気持ちが 言えない時に 右手の親指の爪を噛む

そんな仕草で反抗する ボクをダメだと叱る人

その理由に 確固たるものはあるのか

優劣をつけるなら お前が優れていると証明してみろ

先に生まれたから? ふざけるな

生まれた順で優劣つければ 永遠のループ

もっとお前自身で勝負しろ


チューイング 爪をたてたいの 我慢して 噛んでんだ

劣等だって見下して 一人浮かれる お前にへつらう阿呆に用はない

お前を 喰って 消化してやる

燃え滾った 小さな炎は 消化しても 消し切れない


私の気持ちを考えて 自己中な程の主張 尖った唇

真紅のそれに ボクの気持ちをグラデーション

優劣とかでギシギシ そん中で合わさる気持ちも フィーリング

型にはめられる そんな世の中 don’t want

青臭い? お前だってスクールフォーマル着てただろ

没個性の象徴 どう着こなすかが 最大のメイクアップ


チューイング 噛みつきたい程 真紅が鮮血に変わるまで

これを 若気の至りと 断罪するのも 早くないか?

ぐつぐつ沸る この想いを 一つの詩にできようか

反抗と 愛憎が 混じり合って なにが悪い


ボクにはボクの詩がある チューイングガムを口にして

膨らませよう 僅かな希望の風船

例え 破裂しようと また 膨らませばいい

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