怪談「スガタミズバシ」②
ちょうどいい場所を知っていると言う子が案内して、私達五人は夜道を歩きました。新宿の、22時ぐらいです。
「そう遠くない場所なんだよ。駅の西口から甲州街道の方を西に行くんだ。あの猫を閉じ込めたビルを通り過ぎて、新宿御苑の向こうね」
その子はこの辺りに詳しく、白く染めた長い髪をたなびかせてスイスイと人混みを抜けて行きました。
行き先を指差す彼女の左手の、ペイズリー柄のネイルと薬指の指輪が、ギラギラ輝いていたのをよく覚えています。
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