白雪姫 対決編

 こうして女王様から全てを引き継ぎ、全てを超えなければならなくなった白雪姫は7人の小賢しい人と森で修行をする事になりました。そしてたまにですが自分を超える事に期待をしている女王様も白雪姫に差し入れをしに来たりしていました。

 しかし女王様はうっかりしていたのか途中で毒リンゴを差し入れしてしまい、白雪姫もうっかりそれを食べて死んでしまいますが、その時うっかり森を通りかかった王子様。その名もインドカレーの王子様。略してインドの王子様による禁断の蘇生術で白雪姫はうっかり復活を成し遂げます。……といったトラブルを途中に挟んだものの、白雪姫は無事修行を終えて――いよいよ女王様と直接対決する時がやってきました。


 お城へ戻った白雪姫は魔法の鏡の前で女王様と対峙します。


「問題。ハリウッド版桃太郎にありそうな事を教えて下さい」

 これを言ったのは魔法の鏡でした。どうやら白雪姫と女王様の直接対決は大喜利対決だったようです。

 そして先に挙手をしたのは女王様で、鏡が再びお題を読み上げます。

「ハリウッド版桃太郎にありそうな事を教えて下さい」

「8割方の鬼がサングラスを掛けてガムを食べている」

 これを聞いた白雪姫は即座に挙手。今度は白雪姫の番。

「ハリウッド版桃太郎にありそうな事を教えて下さい」

「きび団子がマリファナに改変されている」


 ハリウッド版桃太郎はだいぶバイオレンスになりそうですが、判定は鏡がしているようでお題は次へと進みます。


「問題。アイドルはウンチの代わりにマシュマロを出すそうですが、そんなアイドルがウンチをした。何があった?」

 鏡の出題に再び先に動いたのは女性様で。

「問題。アイドルはウンチの代わりにマシュマロを出すそうですが、そんなアイドルがウンチをした。何があった?」

「一体いつから――ウンコをマシュマロと錯覚していた?」

 どうやら最初からマシュマロではなかったようですが、これを受けて白雪姫。

「アイドルはウンチの代わりにマシュマロを出すそうですが、そんなアイドルがウンチをした。何があった?」

「一体いつから――ウンコをアイドルと錯覚していた?」

 どうやらそもそもウンコだったみたいです。


 ――という訳で次のお題。

「問題。異世界転生者だけでデスゲーム。何が起きる?」

 このお題も先に手を上げたのは女王様。

「異世界転生者だけでデスゲーム。何が起きる?」

「第1ゲームで倒したドラゴンが懐いてきて美少女化する」

 これを受けて白雪姫。

「異世界転生者だけでデスゲーム。何が起きる?」

「第1ゲームをクリアするも、神様のうっかりミスで結局死ぬ」

 ――と。

「異世界転生者だけでデスゲーム。何が起きる?」

「第1ゲームで参加者全員が死亡。主催者『またオレ何かっちゃいました』」

 とこれを言ったのはインドの王子様でした。


 結局これが決め手となり――優勝は王子様で、王子様は白雪姫と結婚し、2人は幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。

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