3話目 歩きながら確認
これは夢だと高を括って消滅したくは無いよな。
それにもしここが異世界なら、せっかくだから楽しみたいし、何もしないなんて勿体ないもんな!
なので、一先ずは消滅を避けるべく草原を歩き、森を目指した。他に目標に出来る物が無いからな。
地図を開いてみたが、今いる場所と合致しない。これは草原を出てからもう一度確認してみよう。
剣を腰のホルダーに差し、何度か抜き差しして振ってみる。草原の草が刃に触れてハラリと舞った。
技術はともかく、切れ味は悪くなさそうだ。これなら当たれば何とかなるだろう。当たればな……。
それに、今のところ草原には何もいない。けど、ここが異世界なら定番のアレとかアレとかアレがいるんじゃないかと思ってる。
「さて、続いては…『ステータス』だよな!」
俺のその一言で眼の前に表れた『ステータス』。
ご都合主義よろしく、出て来てくれたステータス画面には異世界あるあるだな〜と思いつつ、便利で助かります!と、感謝を告げて自らの数値を見た。
名前 周防 海(すおう かい)
性別 男
種族 人族(過労死した転生者)
レベル 1
体力 50/50
魔力 50/50
精神 50/50
瞬発 50/50
器用 50/50
魔法 生活魔法1/100 鑑定MAX 索敵1/100
スキル 等価交換1/100
所持品
アイテムバック(所有者限定)
転生者の剣(所有者限定)
次元扉(所有者限定)
「うわ……俺の死因って過労死かよ…。まあ、もう死んでんだから、どうしようもないか…。それにしてもスキルの等価交換て……メリットもデメリットもあるよな?ここの物の価値が分からない内は迂闊に使うと損をするな……」
それと共に、さっき消えたメモの意味を考える。
「右側に入れた物は対価として消える。代わりに左側には同等の品物が交換されて出て来る。そして、何も望む交換品が無い場合は金になると………これ、もう取引が自己完結してるんだが…」
でも『鑑定』がMAXに対して、他の魔法とスキルは1/100だ。これは要育成案件だろう。って事は、まだ欲しい物と交換出来ない可能性がある。
「そうそう美味い話でもないかぁ……まあ、使ってきゃ育つだろ。後は…………『次元扉』か。何だろねコレ?どこで◯ドアなら嬉しいな〜」
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