読む演劇と、彼の生き様と。

まず、
「死体賞とは……?」
となること間違いなしのインパクトに溢れたタイトルと設定、とても好きです(*´-`)

タイトルにもある通り、死体賞を受賞してからのお話ではなく、受賞するまでのお話です。
なので主人公の立長吉幸の学生時代から遡っていくのですが……。
子供の頃のエピソードからすでに個性的な言動をしていて、彼の成長を楽しく見守ることができます。

また、演劇の描写も魅力的です。
読んでいるだけで演者の表情まで見えてくるようで、まさしく『読む演劇』だなと感じました。

彼の生き様と演劇への愛を詰め込んだ今作。
皆様も一緒に、死体賞を受賞する彼の姿を見守ってみませんか?

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