第24話 ブルーム・レフィアの過去②
構えたビームショットガンを角にいた男の鳩尾に撃ち込む。
「なん……ゴボッ……ッ?!」
───ワンキル
左手に持った回転式拳銃を今の音に釣られてやってきた奴の顔面、腹、脚に撃ち込む。
パン!……パン……!……「ひ、ひぃぃ!?た、助けて誰かあ!?……」
私は床に倒れる執事の姿を見つける。
もう既に脈はなく、その場に倒れるだけの屍とかしたそれの
──目をそっと閉じてあげる。──「(今までご苦労さまでしたわ……貴方方の仇はわたくしが必ず)!」
「な、なんだ貴……」
顔面をショットガンで弾き飛ばす。グロテスク?物騒?……いいえこれは、因果応報。
力で自分たちの欲望を満たそうとしたもの達に対するわたくし流の断罪の剣
領主を恐れて1度も話し合いをしに来なかったくせに、革命という名の闇討ち……とかいう1番腐ったやり方で自分たちが気持ちよくなろうとしたやつらに対する
プレゼント
私は弾が切れた2つの武器を投げ捨て、新たな武器を創り出す。
マスケット銃、ライフル銃、ミサイル
明らかにオーバースペックなものを掲げて私はゆっくりと歩く。
「な、なんだあ?!ガキ!舐めてると……殺す……ぎゃあああ?!」
──また1人
──ワンキル、ツーキル、スリーキル
─もう既に屋敷の中は、先程までの状況ではなかった
狩人と駆られる側が入れ替わった……例えるならスター状態のマ○オとキノコの奴。
上の階からドタドタと降りてくる奴らを確認するとわたくしは、手に持っていた手榴弾をピンを抜き、投げる
数秒後、屍が更に増える
そもそも、レフィアは別に戦い方を知らない訳では無い。父親から受けた訓練、そして母親から受けていた魔力操作のやり方
それらに追加で先程見た本から得た知識と戦術
それらがマッチした結果……今の彼女の戦い方が完成されたわけだ
銃を投げ捨て、更に歩く
「て、てめえ……何もんだ?!」
おそらくリーダー格と思われるやつの近くまで行った時、そう話しかけられた。
私は
───「皆様ごきげんよう……わたくしは『ブルーム・レフィア』と申しますわ!」
その言葉に動揺する侵入者達。それらをぐるりと見回して彼女は
「誠に残念ですが、わたくしはあなたがたを決して許すことは致しませんわ……!」
そう言いながらマスケット銃を構えて撃とうとする。
しかしその攻撃をリーダー格の男は避けながら接近する。そして一撃、彼女を殴り飛ばす。
「ガキが!舐めてんじゃねえぞ!」
その攻撃で吹き飛ばされた体をひねり、着地しつつレフィアは
「ええ、そうでしょうね……ですので」
そう言ってゆっくりと告げる
──「
6門の砲身が一斉に賊を狙う。避けることも、守ることもさせないほどの連射にリーダー格の男は一瞬で瀕死になる。
それでも何とか立ち上がった彼をレフィアは
「あらあら?まだ死なないのですか?」
そう言いながら鉄の剣を取り出す。
そうしてそれをまるで当たり前のように空中に浮かせ……撃ち込む
その様子を見ていた仲間が、勝てないと見るや逃げ出すのをレフィアは確認する。
「(まぁ逃がしませんわ……ここで1人でも逃がしてまえばそれは復讐の連鎖を加速させてしまいますもの)」
そう言って彼女は城の1番高い場所に登る。
スナイパーライフルを一丁取り出して
「これで1人残らず倒すと致しますわ」
◇◇◇◇◇
男は必死に逃げていた。家の隙間を駆け抜けて何とか逃げる
あれは化け物だ。間違いなく化け物だ
俺には家族がいる。故に帰らねば……
男は舌打ちをしながら自分の甘さを恥じる
当たり前じゃないか……あんなに力を持つ領主の家のボディーガードが弱いわけが無い……それを忘れて突っ込んだ俺たちの甘さ
それが敗因なのだとしたら、俺は……!
そうして草原を抜けた途端、彼は体を撃ち抜かれる。
最後にもう一度息子と娘に会いたい……そう願いながら
────「ひとり始末致しました……次は」
────「ふむ、逃がしませんわ」
────「む?弾がなくなってしまいましたわ……?でしたら」
そう言ってレフィアは血みどろの服を脱ぎながら動きやすい服を部屋から引っ張り出して着ると
─「あとの奴らは居場所がわかっていますの……逃がしませんわ」
そう言ってゆっくりと創り出したロボットに乗り込む。
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