第11話 質問攻め

クレープ屋でクレープを食べ始めた時「質問ゲームをしようぜ」と星野が言ってきた。

「やろう、やろう」設楽が賛成した。その場の流れでやることになったのだが田村は心配そうに奏を見るのだった。ジャンケンをして勝った人が好きな人に質問出来る。質問された人はどのような質問でさえ答えなくてはならない。ジャンケンをして星野が勝った。「奏ちゃんは彼氏がいますか?」星野は質問した。

「いません」奏は答えた。

次のジャンケンでは齋藤が勝った。

「奏ちゃんは、好きな人はいますか?」

「います」奏は答えた。顔が赤くなっていた。

田村も含めメンバー全員が驚いたようだった。さっきから、奏ばかりターゲットにされて可哀想だが間違えなく次の質問は「誰ですか?」になるのは決定だった。秋元が質問した。

「それは誰ですか?」

その時、田村が止めに入った。

「この質問の答えだけは、なしにしないか?ショックを受ける人がいるかもしれないだろ」秋元は不満そうだったがなしということになった。

クレープ屋を食べ終わったら夕方になってきたので解散することになった。田村と奏と僕は帰る方向が同じだ。帰り道、田村が言った。

「いやー、奏さ質問の時さ顔トマト並に真っ赤になっていたぞ。」

「サイテー、誰がトマトよ。生駒さ酷くない?」奏が頬を膨らませながら言った。僕は笑いだしてしまった。奏は「生駒君まで馬鹿にしてるー」と言った。僕はこのメンバーで活動できることになって心の底から嬉しいと思ったのだった。

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