第9話 メンバー顔合わせ(前編)

顔合わせ当日、僕らはショッピングモールのフードコートに集合し一緒に活動するメンバーと初対面をした。

メンバーは8人。残りの人数は知り合いを誘って人数を稼ぐ。

「俺ら9人がこのチームの創設メンバーだ」と田村は満足そうに言った。


「創設メンバー」

田村零央 (三原中学校)

生駒一生 (三原中学校)

秋元真 (三原中学校)

富岡奏 (三原中学校)

海野晴太 (大和学院中学校)

内野風弥 (立浪学園中等部)

有村達也 (立浪学園中等部)

齋藤剛 (朝日中学校)

星野実 (朝日中学校)

設楽幸太郎 (朝日中学校)

賀喜真人 (朝日中学校)


「よく9人も集めたな」と僕は思った。

特に大和学院中学校は野球の強豪校じゃないか。田村に聞くと海野は部活の顧問と揉めて退部することになってしまったらしい。僕がポジションを聞くとキャッチャーだと言っていた。

「今回、決めるのはチーム名とキャプテンだろ?」と設楽が言った。

「チーム名は何にする?1人1つずつ案を出していこうぜ」

「プロだとホークスとかドラゴンズとかだけど、ポークスとかどう?」内野が提案した。

「パクリだし何よりダサい」賀喜が却下した。

「サンダーズはどう?」秋元が提案した。

「いいやん、どういう由来?」設楽が興味を示した。

「マリオカートとかでサンダーっていうアイテムあるじゃん。使ったらスターかキラーで回避しない限りリセットされて小さくなっちゃうのよ。どんなに強い奴でも場合によっては使った奴に負けるし下克上みたいな感じで良くね」

「由来にマリオが関係しているのは微妙だけど下克上っていうのはいいな」星野も納得した。

「次はキャプテンだが俺は生駒を推薦する」

「いやいや、僕には荷が重くない?経験者の海野君がいいと思うよ」僕は経験者の海野がいいと思ったので海野を推薦した。

「俺はやめといた方がいい。田村なぜ生駒がいいと思うんだ?」海野が田村に聞いた。

「よく考えて行動出来るし弱い奴らの気持ちが理解してあげられるからだ」

「私も生駒君をキャプテンに推薦します」奏も僕は応援した。

「なるほど、田村と富岡が推薦か」齋藤が頷いた。

「他の方々は?」齋藤が聞いた。

「まあ、生駒でいいんじゃない?既に2人が推薦しているみたいだし」有村は別に構わないって言うような感じで言った。

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