#1-2

イメトレではこんなはずじゃなかったのにな、おかしいな。

もっとうまくやれるはずだったのに、私は何を見ているんだろう。

そう思っていた。


実際そんなうまくないしハイスぺじゃない。わかってるけどバカなのでイメトレ通りすればいける!と思い描いてた。

もちろん、全敗


周りがキラキラして見えた。1軍の陽キャだけじゃない2軍3軍も。みんなキラキラオーラがあった。1匹狼タイプの子もキラキラがあった。

私はきっと5軍の闇落ち陰キャ。キラキラとは真逆のダークに満ちていた。


光を浴びたのは生まれたときくらいで、それ以外はダークロードを走ってる。


なにを求め、なにを願っただろう?


追っかける人も頼ろうと思った人も卒業していなくなってしまった中3の初旬。

「最高学年です。身を引き締めるとこは引き締めて、たくさん思い出作っていきましょう!」とか先生がいっていた。


なにを思ったのかクラスの女の子みんなと仲良くしようと思った。


仲良くしようと思ってあだ名をつけた。名前の原型のとどめてないあだ名もあった。

何も考えず印象でつけてたから。

「ねぇ、私は?!私は?!」なんていうから調子乗った部分もあった。


それが空回りしてたことに気づくのはもっと後の話。


空回りという単語の範囲内で収まっているのかは不明だがやらかしているのは明らか。


距離感のバグ....


あだ名をつけたことによっていじめ初期から中級くらいになった。

女子からのいじめは数人しか受けてなかったのに全員が敵に見えた。


そんなに悪いあだ名をつけたつもりはなかった。

キャロラインとかキャサリンとか猫娘とか砂かけババアとか....

1軍2軍の子たちとの距離を縮めたつもりでいた。

そう思ったのは、うちだけで相手は違った。

砂かけババアと名付けた子から苦情がきた。


「その呼び方、やめて!なんで砂かけババアっていうの!」といわれたから悪い意味じゃないよと答えた。

何がどう嫌なのかわからなくて、砂かけババアが嫌なのか呼び方がダメなのかどっちだろうと思って前者を選んだ。


目がつり目で似ていたからというのと彼女のリーダー気質、ピリピリしてる感じと優しいところが砂かけババアっぽかった。

まぁもちろん邪念はあったことは否定できない。


普通の14歳ならなんなく理解できたことだと思う。


その子は私に強行突破してきた。

1から50くらいまで説明されなきゃわからない私には一番の解決方法だっただろう。


「ゴキブリ」といってきた。

最初は私に向かっていっていることに気づかなくてスルーしてたら、「ゴキブリ!あんたのことだよ!今日からあんたの名前ゴキブリね。」といわれた。

あまりに突然のことで頭に「???」がいっぱいだった。

その子にとっては突然でもなんでもなかったんだと思う。


それから毎日「ゴキブリ」と呼ばれた。

呼ばれ続けて「もう嫌だ!普通に名前で呼んで!」と私はいった。

超特大ブーメランだ。因果応報



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