第19話 残されたものは

入院の前後と声のでなくなった期間をのぞいて、小説だけはずっと書いていました。


秋葉原の事件が起きる二年ほど前、本気で死のうとした日に某小説スクールで賞を頂き、文芸誌に掲載されることになり、その日からしばらくは死ねない状態になりました。


社会との接点はちょっと持ちたくて、小説スクールにはなんとか通っていた状態です。今もまだ通っています。(サボり気味ですが)


スクール終わって帰ったら首吊ろう、絶対、と思っていた矢先でした。


当時、選んでいただいた先生方や、担当さん、その上層部のかたもいらっしゃるので、死んで迷惑をかけるわけにはいかなくなりました。


命を拾われたというかなんというか。


ただ鬱は酷かったです。酷いままなんとか頑張り掲載までこぎつけました。


あの時の担当さんにはお世話になりました。散々ご迷惑もおかけしました。


それから一年くらいスランプになり……。その六年後にも、また電子媒体で別の短編作品を掲載していただきました。ほんの少しですがお金も頂きました。


プロではありません。ただの命拾いです。


手元に残ったのは小説を書くことだけです。


ちなみに「オーバードーズ」というタイトルの小説もかなり昔に書いたことがあります。ボロカスに酷評されましたが。


去年、高校の出来事をフィクションを織り交ぜて小説にしたものが電撃大賞の二次まで行き、今改稿して別の賞に応募しています。


少しでもあの時の無念が報われればと。多分落ちると思います。


小説は、一生書いていると思います。


ただ家族との関係は良好ではありません。両親との折り合いは悪いし姉の態度も酷いです。幼少期から姉にはシカトされまくりです。


姉とは諸々あり、7年くらい口をきいていません。


鬱も、不眠もまだ続いています。一生治らないかもしれません。


そして、普通に働けません。薬の副作用などもあり、仕事において頭が働かないからです。


仕事があると今日は眠れるのか? 明日は起きられるのか? という不安が膨らみ、それで頭がいっぱいになります。鬱も酷くなります。


お仕事は何をされているのですか? と言われるのが苦痛で仕方がないです。


小説を投稿するときも略歴や職業欄を書くのが苦痛です。


結局オーバードーズをしている人は家族、環境に問題があるかたも多いと思います。


とりあえずオーバードーズは下手に助かるとどんな後遺症をもたらすかわからない、とだけ言っておきます。





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