第28話

「お兄様これは八幡の声じゃないかしら?」


さすが奏名前をいう前に一発で気づくとはな。それだけ俺の青春ラブコメは間違っているを読んでいるってことだろう。まぁ八幡を好んでいるから読んでいる節はあるが。ボッチだが、自分の身を投げ出してでも助けるのは女子なら好きになるのも無理ない。他の主人公でもそいうのはいるが、それはファンタジーでの話だ。学園系ではほぼない。ほぼ関わりののないやつまで助けるとなるともっとない。ヒロイン以外には悪としたレッテルを張られるのもラノベにはほぼないからな。つまり唯一無二の存在ってことなのだ。


「そうだな、流鉄だと主人公付近の声が流れていて男のキャラは担当しないから珍しいよな。それだけ八幡は人気ってことなんだろうけど」


実際に八幡以外の男キャラの声は聞こえない。桐乃の声やあやせの声はするのに主人公の声はないからな。八幡は男も好む珍しいキャラなのだ。ボッチだけど一人で色々できる面が評価されているのだろう。やっぱ一人で色々できるって憧れるしな。


「八幡はカッコいいものね。お兄様がいなかったら間違いなくぞっこんだったわ。グッツも歯止めがきかなくなっていたかもしれないわね」

 

どんだけ好きなんだよ。気持ちは分かるが。俺も女子だったら惚れているだろうしな。それと現実にそんなやつはいないとショックまでついてくる。八幡みたいのは現実にはいない。いたとしてもボッチじゃなくモテモテだ。


「そんなに俺は魅力的じゃないがな」


「お兄様は十分魅力あるわよ」


「そう言ってもらえると嬉しいよ。それにしてもこれだけ複数の声優がでてくると耳心地がいいな」


いろんな千葉がモデルになったアニメのキャラがでてくる。こんだけ千葉がモデルのアニメってあるんだな。千葉県はやはり偉大だ。アニメのモデルになっているってことはそれだけ魅力があるってことだからな。千葉県は落花生だけじゃないぞ。


「千葉県のモデルのアニメもいろんな個性のあるヒロインがいるわね」


「そうだな、アニメのキャラのモデルになった現実の人っているのかね」


実際にいるなら会って見たいものだ。まぁ学生時代は何年も前の作者もいるから、当時とは違うってのもあるだろうが。いつかラノベ作家とも話してみたいな。きっといろんな引き出しを持っているだろう。面白いエピソードとか聞けそうだ。


「いないこともないんじゃないかしら。全く同じ人はいないだろうけど」


「それで奏はどんなキャラのモデルに会ってみたいんだ?八幡はなしな」


八幡はそもそも作者の理想をモデルにしている節があるからそもそもモデルがいないだろうが。


「いろはだわ。あのあざとさは目を見張るものがあるわね」


「それじゃ安希にもなにか感じるものがあったんじゃないか?」


「ええそうね。あのあざとはなかなかね。自分が何が可愛いかを知っているわね」


まぁ計算され尽くした可愛さは自然のやったものと変わらないくらいのものがあるからな。それくらい安希のあざとさはよかったんだろう。まぁあそこまで美少女であざといやつはそうはいないからな。それだけの魅力が安希にはある。まぁ日向と奏には敵わないがな。あざとくても天然には敵わん。


「それにしても八幡は大人気だな。男の主人公がこうやって電車の放送に流れるのはそうないんじゃないか」


「そうね、きっと男女関係なく人気があるからね」


そんなことを話していると、千葉駅に着いた。まぁ隣のとなりだしな。すぐだろう。めちゃくちゃラーメンが食べたい。美味しさを兼ね備えた辛さだといいが。辛さだけを追求すると、味がおかしくなるからな。辛さだけではないと大体美味しい。


「ラーメン楽しみだな」


「私が選んだから間違いはないわ」


奏は俺の影響でラーメン好きだからな。まぁ一人では行かないが、ナンパされるからね。美少女が一人で行ったらそりゃ男からしたら好みが一緒だしナンパするよな。俺も日向が好きじゃなかったら気になったりはするだろうしな。それくらい美少女が一人でラーメン屋にいることは珍しいのだ。


「そうだな、それでどっちだ」


「こっちよ」


付いていくと、すぐに着いた。雷門か。松戸の雷と似ているな。あそこは冨田系列だから辛いのないけど。まぁ冨田系列だけはあって結構美味しいが。


「それでお兄様も辛いのを食べるんですよね?」


「まぁな。もってことは奏もか」


奏も辛いのは結構好きかだからな。辛いのでここを探しただろうしな。まぁ奏は辛いのは制限してるだろうが。お肌に悪いしな。俺は気になった買っているが。男だからそこまで気を遣ってない。美味しいものを好きなだけ食べるのが一番いいからな。


「そうね、ここは辛すぎないし。この1ヶ月このために我慢してきたわ。だから辛いのを食べようと思うの」


「それじゃ店に入るか」


俺達は店に入る。なんか見たことあるような顔の店員さんが来た。


「何名様でしょうか?」


この声は間違いないキョンコだ。ラーメン好きなのは知っていたがまさかここでバイトをしてるとは。それなりに稼げると思うんだが。


「二名で」


「それではこちらにどうぞ」


俺達は椅子に座った。中は清潔感があってなかなかいい。店員さんも現役アイドルだから可愛いし、よくナンパされないなと思う。

















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