1,弓道が上達しないと悩むとき、こんな解決法があります。
みなさまこんにちわ。
弓道が上達しません……と、ボヤいたり嘆いたりしたことありませんか?
弓道部だったら悩む要素のひとつですよね。
でも正直、射をみないとわかりません(笑)
───でもね、考え方にはコツはありますよ。
私は思います、そもそも上達ってなんぞや?
的中率が向上すること?
綺麗な射を身につけること?
美しい体配を身につけること?
なんかいっぱいありますね〜。
ほい。ここでは私の考える、弓道の上達方法について語りたいと思いまする。
では結論から。
問→弓道が上達しません……
解→悩むってことは上達中です、大丈夫。
ちなみにですけど。何を悩み、何を稽古するのか。
明確な目標を掲げたものの、その対処方法が分からないから、悩むんですよ。
「そこが分からないんだって!」
ほうほう。では箇条書きで、何を悩むかを列記してみます。
具体的な内容は、のにち記します。まずは何を悩んでいるのか、探ってみてください。
□1、的中率を上げたい
そもそも弓を引いて矢を射る。これは物理学なので、考え方を変えれば結果は出てきます。
別の話で記しましたが、この場合は「道具のコンディション」を一定とすることがポイントです。
□2、射が綺麗じゃない
自分が綺麗だと思う引き方なのか、他人が見て綺麗だと思う引き方なのか。
でもね、人には骨格というものがあるので、それに適した引き方かどうか。ここがポイントです。
ちなみに他人が見ても綺麗ってのは、美的センスにムラがあるので、完璧を追い求めるのは超難しいと思ってください。
□3、体配が美しくない
これは流派によりけりですが、段位を取得することを目標とするならば、弓道教本に沿うのが基本です。
動作にキレを求めるならば、極限まで無駄を削ぎ落とすとなんかそれっぽくなります(私の体感)。
特に視線の動きは、ポイントですね。
ほい。それでは具体的な改善方法を綴ります。
ただし、これはあくまでもっこす流。
◯1、的中率の向上のために、「自分の射」、その弱点を探してみる。
これはですね、弓道家がハマりがちな「罠」があるんですけどね。
技術的な向上を目標とし、稽古をする。このとき自分が出来ていない技術を取得しようとして、ワケワカラン状態になってしまう場合があるんです。
───ひとつ例えます。
会に入りました。
矢を射る直前に、瞬間てきに引き尺が変化してしまう。
(ゆるむ、と定義します)
それを改善するべく、何かしらの稽古をする。
ゆるむ離れを改善したいけど、解決策が分からないから稽古する。
でも目立った成果がでず、悩んでしまう。
よくある誤解は、センスという解釈。ここで──
〝センスとか関係ないよ。だって弓道は物理学だから〟
ハートは別ですけどね、これは性格。
つまり、その壁を乗り越える理屈を、発見出来るかどうか、ここがポイントなんですわ。
そもそも、ゆるむ原因には様々なパターンがあり、何が正解かは分からないとします。
「じゃあどうするん?」
答えは単純、自分の射を全て分解し(射法八節として)、それぞれを1からチェックしていくんですよ。
その大前提に、「道具のコンディション」の把握が必須なんです。だって同じ引き方しても、弦の高さが変わるだけで、矢の位置情報は大きく変わるから。
それに、射法八節のうち、1動作だけ変えたところ、目まぐるしく改善された!!
って事を実感する人は、ハイレベルの射手です。
それが分かる領域にいるならば、そもそも悩みませんからね。そのレベルに達している人は、勝手に考えて勝手に修正していきますからね。
ってことで、いったんまとめます。
問→的中率向上のため、技術的な課題をクリアしたい
解→自分の射を分解し、見直すことでその原因を探る。
ここで、ゆるむという原因を改善しようとします。
──なぜゆるむのか、ひとつの可能性を挙げると。
緩む=離れの瞬間、引っ張る向きが変わっているから。
また、引っ張る向きを変えないと離れないから。
すなわち会の状態で、弦を引く力のベクトルがあっちやこっちに変わるのがひとつの原因だと仮定します。
その原因はなんぞや? と考えるんですね。
よく聞くパターンが、矢を射る直前に力むとか、伸び合いが不完全だとか言いますが、そもそも会に入ったあと、手首や関節を動かさないと、弦から離れない状態になっているならば、伸び合っても微妙なんですよ。
理由は等速直線運動と、なんとなーく似てます。
言いかえれば、矢筋に離そう。です。
……おん?
つまり。
キレのある離れとは、会で等速直線運動を封印。
離れで溜めた左右の力、その張りを開放する。
みたいな感じ。うん、そんなかんじ。
そのためには、弓を押す力の向きも関係してくるので、離れを修正するだけでは、変化しにくい。
だから射を分解し、その要因を探ろうぜ、ということです。
頑丈な家をつくっても、海の上に浮かべたら沈みますよね。そう考えれば……うーん、これはよくわかんないかも。
じゃあ、ポテトチップスの袋を両手であけるのに、その力のベクトルを考えれば、同じ理論どす。
じわ〜っと引っ張っても、綺麗にあきまっせ。
それは、袋をつまんだ部分と、左右に引っ張っる方向が関係してますからね。
『力まない』、とはそういうこと。
ここで専門用語、「五重十文字」を意識してください。(検索すれば出てきます)
小難しいので、私なりに用語を砕きますと。
「矢が飛んでいく発射台」が射であり、その仕組みは、あっちやこっちを結んだ線「─」が五本あるとします。
その中から一本の線のみにピントをあて、さらに砕きます。
ここが私なりのポイント。
それは、会に入り、頬に添えた矢を延長した線のこと。
これが最初から最後まで狙った場所にとどまっていて、その先に的があれば──スパンと射抜けます。
これを、「ちょ〜長くなった矢の線」と名付けましょう。
その線が振れる要因が何なのか、射を分解して研究し、原因を探ります。
それが、弱点なのですわ!
だから弱点はひとつと限らない、いっぱいあるなら積み木のように、バラしてもう一度組み立てます。
このとき、射法八節を無視して考えれば、新たな発見をする場合もありますよ。
たまにはいい加減な引き方で弓を引いて、テキトーに離してみるとかね。
意外な発見があると、個人的に考えてます。ホントよ?
そう考えれば、狙ったところに矢が飛べば良いのです。
その仮定はなんであれ、それが的中率に関係しますからね。
要は結果論ってことですな、ほほほ。
◯2、射が綺麗じゃないから恥ずかしい
これはね、何を求めるかによりますわ。
私の場合。
1、的をバンバン射抜けるけど、射が汚い。
2、的を射抜けないけど、超きれい。
迷わず1を選びます(笑)
『二兎を追うものは一兎も得ず』、とな。
それにめっちゃ中る射って、汚くても凄いと思う。
何人か試合の決勝戦で見たことありますが、遠的は苦手だろうなって感じ。
でも不思議と、的中にはない弓道家のロマンがそこにあるんですよね……ちょう分かりますわ!
◯3、体配が美しくなりたい!
うんうん、めっちゃ頑張ってくださいね!
───おまけ。
試合で中てたい!
ちなみに弓道の試合において、緊張しないわ〜って人は、あんまり見たことないです。
これをすれば、バクバクしてても絶対中たるんだ、だからそれをやるっきゃない!
って気持ちで、私は奮闘してました。
ちなみに、緊張しない人ってのは、
「ワイの射、100%あたるから。楽勝だわ」
って自信が、もわぁ〜と溢れてる人で、わりと無神経な思考の持ち主でしたね。
そういうハートの持ち方も、あるんですね。
ほい。
ズバリ、上達に関して、センスはまったく関係ないです。理屈を知っているか、知らないか、なのです。
知らないのなら考える、それが稽古どす。
でもね、綺麗な射も憧れますよね〜、体配が美しいとモチベーションもあがりますよね~。
悩むってことは、弓道が好きって証拠だと思います、だから大丈夫。
歳をとると、楽しかったって気持ちは残りますからね。
楽しく弓を引くために、頑張ってくださいね!
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