第7話 色々と変わってる我が家。

「車が高級車に変わってるし、家も高級住宅に変わってるし、どうなってるの?

『そうだね。それは話しておかないとね。苗字を変えた結果、何故かはわからないけど、御先祖様が出世したり、

財産を増やすようになったんだよ。』


(実は、ゴレくんが暗躍しています。

親が豊かになると子どもが良い学校に進学できるようになり、明治末とかに

大学に進学して出世した曽祖父がいるんですよ。)


「だから、こんな高級住宅に、、、」


『未来型省エネ住宅だから光熱費は安いし、家は持ち家でローンも無いし、お父さんは課長だし余裕があるんだよ。』


「それで高級車なの?」


『あの車は海外に転勤になって困っていた金持ちの友人から友達価格で買ったんだ。お父さんの経済観念はしっかりしてるよ。お父さんが散財家だと家はすぐに貧乏になりかねないからね。』


「家具とか家電も凄いけど?」


『そこら辺はおじいちゃん達からの

贈り物だよ。』


「ジャグジーなんて凄いね?

今の日本だと高級ホテルのスイートでも

こんなの無いんじゃない?」


『高級な○○ホテルとかで需要があるから、日本にもあるんだよ。

あのジャグジーは僕の趣味。』


「ははは」


『濾過装置も付いているから、

それほど水道代は増えないよ。

トイレの排水や車の洗車用の水は

雨水の濾過水だしね。』


『お風呂のジャグジーの水も雨水の濾過水でいいんだけどな。未来ではそれが当たり前だし。』


「未来世界のお風呂は素晴らしかったし、ジャグジーは嬉しいよ。ありがとう。」



『と、いうわけで、僕が遠い親戚で

自宅警備員のゴレくんだよ。

仕事は自宅の警備と在宅ワーク。』


『大丈夫だよ。この時代なら自宅警備員

って言葉は無いから。

悪い意味にはならない。』


『さて、学校のうさぎ小屋の餌やり当番だけど、先生に言って変えてもらったんだ。

明日と明後日すれば君の当番は終了だから。』


「そういえば、うさぎの餌やり当番が

あったね。」


『夏休みの宿題は終わってるけど、

学校から帰ってきたら、英語のヒアリングをやって、中学の授業を始めよう。

教科書と参考書は届いてるからね。』


「はい!」


『未来にアクセスして、スペイン語のヒアリングも始めよう。NHKのスペイン語講座とフランス語講座も見始めようね。

良い高校だと第二外国語は必修だからね。』


「はい!」


そして出木杉くんは中学の勉強を始めました。

彼のようにどこかで躓いて勉強ができなくなった子どもに1から勉強を教える事が得意な先生達にマンツーマンで教われて、小学校レベルの勉強を完全に理解できたのは、彼にとって大きな財産になっています。

高校レベルの高等数学が理解できるか

どうかは彼の努力次第ですが。

別に理解できなくて逃げたいとか

避けたいと思っても作者は彼を否定しません。

その気持ちはよくわかりますから。

なに、文系を志望すれば良いんですよ。

暗算が得意ならそれくらいで充分だし

立派です。


なんせ元々が元々ですから。

ヘッドギアを着けているとはいえ、

ボクシング経験者とスパーリングを

している出木杉くんは立派ですよ。


彼は未来で孫子も学んでいます。

孫子は、色々と彼に教えてくれました。

ゴレくんはいじめっ子との戦いは

戦争だと思っています。


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