第2話プロローグ。彼の知らない悲惨な未来

この話は2話目だけど、

プロローグなんだ。


この話は駄目夫くんが知らない、

知る必要もない、悲惨な未来の話。


すべてが終わったらぼくは明治の頃の

駄目野家の苗字の登録の場所に行く。


だから、駄目野という酷過ぎる苗字は

変わる運命なんだ。

日本の普通の苗字を駄目夫くんにくじで

選んで貰う予定になっている。


そして駄目夫って名前も酷過ぎるから

変わる予定。


苗字が決まれば、いい運勢の各数の名前も自動的に20種類くらい出てくる

アプリがあるからね。

どれになるかは彼のくじ運次第だね。


彼は望むかもしれないけど、大好きな

おばあちゃんやおじいちゃんを長生きさせる事もできない。


おじいちゃんもおばあちゃんも長生きは

しているし、タイムパトロールから許可が出なかった。

少しだけど財産を残してくれるほど

経済的にも苦労していないしね。


おじいちゃんもおばあちゃんも孫の

彼の事が可愛かったんだね。

大学や高校の入学費用の学資保険を

残してくれるなんて素晴らしい人達だよ。


ご両親も名前の選択以外は、良い両親なんだよね。


でも息子の借金の為に財産を失ってしまい悲惨な老後になっちゃったんだ。


ATM扱いしてた未来の奥さんは

夫のダメさをマンガに描いちゃってね。

それで彼の駄目さが知れ渡ってしまって

ね。

より悲惨になっちゃったんだ。


ダメ人間タレントとして

使い捨てられちゃってね。


そして夫に許可をもらって精子バンクで

良い人の精子をもらって出産したんだ。


だから子孫くんと彼は血が繋がっていない。


いじめっ子くんもとりまきくんも

それなりに暮らして人生を終えてる。


さすがに話せないよね?

きみはブスな女の子と結婚して

呆れられてきみの子どもは生まれなかったって。

大借金のせいでご両親の老後は悲惨になって、きみはご両親の介護で20年を

過ごして、両親が死んだ時に気がついたら50歳になってたって。


奥さんに小遣いを貰えていたんだから

それだけがマシか。


でも奥さんの実家の両親の介護もやらされていたんだから悲惨か。


某マンガの主人公よりは借金の金額

が少ないのは救いか。


両親の家と土地を売って、お父さんの

貯金を全部使って、かなり借金は少なくなったからね。使わなかった学資保険のお金やおばあちゃんの生命保険のお金や

何かは全部無くなったけどね。


彼も家で在宅ワークしながら

よく頑張ったよ。

苦労ばかりの人生だったけどね。


さて、これから未来に行くけど、

どうなるのかな?


親戚全員から絶縁されるような人生には

ならないでほしいよね。



彼も育児に介護に家事に在宅ワークで

頑張っているけどね。

自己破産すれば良かったんだよ。

擬装離婚して、財産を少しは残して。


ご両親も彼も真面目過ぎるんだ。

弁護士に相談していれば自己破産して

いくらでもやり直せたのに。


ほんと、弁護士に相談せず、自己破産せず、借金の減額も交渉せずにバカ正直に

全財産を失ったのは大き過ぎる失敗だと

思う。

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