母性の塊なヒロイン?いえいえ、柔らかい毛には毒ならぬ魔力があります

「膝枕してあげますわ〜」
「たっぷりお仕事されてお疲れでしょう〜? わたしが癒して差し上げるのですわ〜」

ヒロインがこんなセリフを言っているのを読んだら、こう思う方も多い筈。
「あれっ?今、男性向けの現代ラブコメ読んでたっけ?」

違います。そういう男性の理想のような、ただ優しくて甘い母性の塊ヒロインの話じゃないんですよこれが。
とっても優しそうなペコラちゃんはふわふわモコモコで可愛らしいのですが、綺麗な薔薇にはトゲがあるように、柔らかい毛には毒ならぬ魔力があります。彼女はその魔力で人間の男性を虜にするワーシープの種族なのです。

さて本作のタイトルの最後をご覧くださいませ。「甘やかな誘惑になんて屈しない?」屈しない? 「?」ですよ皆様。
主人公の冷酷非道な狼人王リカントは最終的にペコラちゃんの手に落ちるのか? その魔力の虜にされてしまうのか? それとも……