第5話 『アンテッド』絞り出し力量推理と仲裁

まず、兄妹たち人間に厄介なのは、ヘミング以外にも竜のマナという力を得た人間外(本人たちももはや人間とは自分のことを思ってないのが多いらしい。【人間以上の生き物になった】とか。byヘミング調べ)ギルド内にいないかということである。

ヘミングのことを知っている輩は大々的にドラゴン退治に参加してくれる。

コレは人間としてギルド内にいる辛抱強い我慢してきた奴らには大変迷惑だったらしい。


そこで『アンテッド』の特徴を教えてもらった。


まず手始めに丸ごとリンゴ。

片手でジュースを作った。ここまでなら、人間でもできる。ーーー残念ながらレガート王国の人間はナヨナヨした優男しかいないので除外する。。


次に代謝促進がすごい早い。彼らにとって血の出る怪我はちょっとかすった程度だ。ぺろっとつばを猫みたいにして舐めとれば完治することができる。なるほど、それで、ローズのナイフだけ効いたのか。一応なんでも銀製とかいう隣国の教会で仕上げたものをいただき使わせてもらっていたのだ。


それが、ローズからヒントだ!と言われた。


そう、銀のさわれない大柄の男にはギルドを抜けて貰えばイイ!!

もしくはどういうつもりでギルドに入ったか皆でとっちめたあと、ヘミングに仲裁してもらうのがイイとではないか?と妹と一部の商人型人間で話し合った。


ヘミングにそれを伝えたら、なんという発想力だ!とかなんとか言っている。

ーーーーたまにであるが、こいつも一人で抱え込んで可哀想に思えてきた。こいつも最初は人間だったのだ。そう思うと哀しいものがある。

しかし、同情していられない。

月に満月と下弦の月の合間に儀式は行うという場合があるらしい。


急いで準備しよう。


ーーー数時間後、夕方ーー


「ーー今日はなんでも、『アンテッド』がギルド内にいるか絞って反省してもらうらしいですな?」「ーーヘミング?どうやってだよ?誰に唆された?」「しかしながらこの案はいいな無害だったら気をつけてあげれるしな、、。」「ああ、ヘミングの力を見た以上、こちらこそドラゴンの能力は少しずつギルドに欲しいからなぁ。。。」


「そうと決まればはえーことこの教会の銀のナイフに触れてもらおうか???」

ヨルムは大声で、自分もリーダー格の一人だという主張せんと、声を張り上げた。


ざわざわ。。ギルドの中の大柄の男たちもちろん中型の女も男もざわついた。理由を知っているものと知らぬものに区別つけるのは難しい。

仕方ない、順に銀を彼ら彼女らの身体に当てていくか。

そう言い、順番にしていったら、とうとう逃げ出した数名がいた。

『追いかけろ』龍訛りのレガート語でヘミングが慌てる。


のしてやる。!!。。ヨルムとローズが黒の鳥のように滑走して銀で練り上げた延べ棒を当てる。

「そうらヨット!!」


『うえー〜』『グァーあーうあー。』。『銀だけはやめでぐれ〜ー!!!!』

そう叫ぶと同時に力が入らなくなったのか、鼻声でへこたれる大袈裟な力のあるはずの男性たち。30代にも見えるし10代にも見える。なぜか女性はいなかった。

どうやら『アンデット』には男性的な精力がないとなれないらしい。なにしろドラゴンの肉を喰らうのだ。精力がいるのだろう。


「それで〜コイツらどうするのーぉ?」いつの間にか艶かしい口調になった妹のローズにドギマギしながらもきちんと、考えて、本人たちに聞いてみたら、、、

銀さえなければ生活できるのに、ドラゴンに生け贄儀式なんてごめんだ!それに俺たちは望んでこんだけみにくくなったわけじゃあない!という。

それは正当性ある。どうやらドラゴンの近くじゃないと頭の中も空っぽなのが、妹の件でお手本になったしな。。


『悪いが、君たちにはここのギルドには顔を出すのは後回しにしてくれ、力を借りるのは、本格的に竜退治が決まってからだ。中には戦闘できるとはいえ女性がいるのだ。。』ヘミングが冷静に決めた。

確かにその間、ドラゴンや神官と接触されても困る。

そういう方向性で人間たちも納得した。

龍の監視下から王国民の監視下になったわけだ!


「次の夜はヘミングのように神通力を使うような輩『エネリス』だからな!?」

ーーざわざわーーー


ーー夜は無事に更けて行ったーー












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