傑作と言っていいでしょう!

SFにおいてアイドルをAI(アンドロイドやサイボーグ)とした作品が多いのも事実です。アイドルとドルヲタを取り扱った作品には進藤尚典「推しの三原則」(ゲンロンSF文庫)があり、私個人の意見としては「推しの三原則」を超えたかどうかがジャッジのポイントでした。作品の最初のほうでしっかりとAI同士の恋愛というリマインドが私に読み取れなかったので、少々構造がどのようになっているかが分かりづらかったです。一方でそこがクリアできれば条例によって疑似人格との結婚はあり得るのか? 人工知能との結婚はできるかといった、SF的な面白さがある傑作だと思いました。

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