第7話 沼津へ行こう(3)

沼津へ行こう3


伊豆長岡には沢山の温泉宿がある。別館と呼ばれる宿も多く、その別館には温泉設備がない分少し安く泊まれる。本館の温泉には送迎がありフロントで必要なときにマイクロバスを呼んでくれる。

本館で貸し切り風呂を予約し、時間まで大浴場で温泉を楽しむ。内風呂に露天風呂、ざわざわとした感じが温泉に入りにきたなとまったりする。貸し切り風呂の時間が来たので、大浴場を後にして貸し切り風呂にはいる。50分私だけの露天風呂!ヒノキの露天風呂に入りただ、まったりする。ふと気が付くと白いものがチラチラ、雪が舞い始めた。湯気に触れるとフワッと消えてしまうような淡い雪を眺めながら露天風呂でぼんやりと日々の疲れを落とした。

伊豆長岡の温泉は少々熱めであるが、体の芯までじんわりとあたたまる。

温泉で温まった後は冷たいアイスを食べ、一息つく。家族連れが多くにぎわっている。フロント周辺にはお土産物が沢山売っている。それらを眺めながら送迎バスをまつ。

送迎バスにのり運転手さんにコンビニで下車する旨を伝えコンビニまで送っていただく。

お客の少ない季節を選んできているからか、お願い(無茶言ってごめんなさい)を聞いていただきコンビニでおにぎりとチューハイをかう。やっぱりここでもおにぎりなんだな(笑)


翌朝は反射炉に行くためホテルにタクシーを呼ぶ。タクシーで反射炉に向かっている間車窓に富士山がドーンと遮るもののなくそびえ立っている。雄大で美しい。

反射炉につく、反射炉周辺は建て替えらえ、立派なお土産屋さんとビール酵母、茶摘み体験ができる。ひな人形館も新たに建て替えらえており明るい雰囲気になっている。

昔、伺ったときはひな人形館はちょっとしたホラーハウスぽっかったから、今のひな人形館のほうがすき。

そのして反射炉のそばのお土産屋さんにはとてもやさしいおばあちゃんがいる。おばあちゃんは静岡茶を入れてふるまってくれるのだが、オオおかみと呼ばれて皆さんから愛されている。毎年、ここのお茶を買いに韮山反射炉を訪ね、おばあちゃんのお茶をいただくのが最高の楽しみである。

韮山周辺をブラブラしながら韮山駅に向かう。12月も半ばなのにコートがいらないほど暑い。さすが静岡、富士山のおひざ元だなと一人感心しながら1時間ほど歩いて韮山駅に到着する。ここからはローカル電車にのり大阪に向かって帰るのだが、途中三島駅による。

三島駅ではコロッケそばをいただき腹ごしらえ。これで夜までがんばる!うん。

掛川、豊橋、米原と乗り継ぎ大阪にもどると最終電車ぎりぎりである。途中、米原駅であまりの寒さに自動販売機でゆず茶を買うがすぐにぬるくなってしまう。

旅の終わりはいつも満足感と寂しさが入り混じる。次の旅はどこにしようかと思いながら沼津への2泊3日の旅は終わりを迎えた。

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