陰キャぼっちがクラスごと異世界転送されたらなんでもありで無双しちゃった
enoki_えのき
第1話 人生イージーゲーム??
耳の下あたりで結んだ長い髪。典型的な丸い黒縁メガネ。
誰がどこからどう見ても、私、柳
特に陰キャで困ったことはない。静かに過ごせて人生イージーって感じ。
ガラガラッ!
「よーっす、皆おっはよー!」
「おはー、朝から元気だな有馬は笑」
「おはよー!あれ、優斗髪型変えた?似合ってんじゃん」
「おはーす有馬君」
(げっ、来た。)
勢い良く扉を開けて入ってきたのは、この教室、2年B組の一軍(って呼ばれてる)
文武両道で、容姿もまあまあ…いやかなり良い方だ。
俗に言う私の苦手な部類―陽キャだ。
有馬優斗のことを有馬と言っていたのが、同じく一軍の
陽キャの4人グループをトップにしているこのクラスは、特に上下関係の中でいじめや嫌がらせはない。
稀に見る思いやりの心を持つ人達が集まっているのだ。
正直、私はこのクラスで良かったと思う程気に入っている。相変わらず陽キャとか一軍は苦手だけど。
――――――――――――――――――――――――――
いつも通り授業を終えて昼休みに入った頃、クラスの全員が何か違和感を感じた。
「なんか…視界歪んでねぇ…?」
そんな有馬優斗やクラスメイトの声を流しつつ、私は頭の奥から響く謎の声が気になっていた。
『神聖なる下界の選ばれし民よ、我らに光を与え給え…』
(な…に、この…声……)
それから間もなく、B組の全員が光に包まれ、教室から跡形もなくいなくなっていた。
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