軽くもなくて重くもない、でも味わい深い恋愛小説。

アドベントカレンダーという物に馴染みがない人は、まずはそれをググるところから始めましょう。これがどういった物かわかっていないと、一話で読者側がコケます。

でも、それさえ理解できていれば、この作品は本当に最後まで楽しめます。
楽しむ、という言葉を使うと作品の雰囲気を変に誘導してしまいそうですが、読者がページを捲る手を止められなくなるこの感覚は、本を読む楽しみを再認識させてくれるようでもあります。

恋愛小説としても、その卓説した構成力で、しっかりと読者をやきもきさせてくれます。
次はどんな展開になるのか、次はどんな味がするのか、気になって読み進めてしまうことでしょう。

本当に味わい深い、とても好い作品でした。

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