少佐の二十ミリ対物ライフル

「少佐殿。我々の七.七ミリ小銃弾では爆裂術式を全開にしても百五ミリ榴弾砲弾程度の威力しかございません。ですが少佐殿の二十ミリはどこまで威力があるのですか?」


「なに、大したことはない。通常では八十八ミリ高射砲程度。オコ状態だと百五ミリカノン砲。激オコだと重巡の主砲二百三ミリ。激おこぷんぷん丸だと古の戦艦の主砲四百六十ミリくらいだろう」



 ◇◇◇◇



「少佐殿、その魔道スコップ。大分使い込んでいますね。グリムリーパーとはどのような意味でしょうか」


「死神の鎌だと聞いている。敵兵何千人をたたき斬ったから敵がつけた。それは冗談として、これほど重要な道具はないぞ」


「塹壕を掘るとか、白兵戦に使うからですね」


「いや。縮小ボタンを押して野戦陣地でデザートを食べる時だ。ケーキなどを食べるときの必需品だ。貴様も装備するんだな」


「……結構です」



 ◇◇◇◇



「ジュコーフ大将。ハルパ河畔の戦いのお話をお聞かせください」


「ザイツェフ少佐。苦戦だったが大したことはない。そうだな。あの戦場で少佐がいてくれれば、皇国の首都まで進軍できたであろう」


「あの頃はまだ下士官でしたから大した働きはできませんが」


「まさか。私ならすぐさま野戦任官させて一部隊をまかせたよ。貴族でないとかはくそくらえだ」


「そうですか。それよりも皇国の総司令を斬首してくるのが楽しそうですね。今度の連合王国との戦い。ぜひ女王の斬首作戦をお立てください。あの国には和三盆はありませんが、どこかにスイーツが隠されているやもしれません。女王の部屋にはきっと……」


「心の声がダダ漏れしている気がするが……」



 ◇◇◇◇




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