♀そりゃ天女ちゃんは絶対パンツなんか履かないっしょ。(差異遊記編)

猫野 尻尾

第1話:舞い降りて来た天女。

この小説放置したまま完全に忘れていました。

いまさら途中で投稿しても内容全般忘れられてると思いますので、誠に

勝手ではありますが再構築して再投稿させていただきます。


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俺の名前は「高坂 辰也こうさか たつや」現在25歳、独身。


職業はカメラマン、趣味は山登り・・・深田久弥さん選定の日本百名山を走破

すべく休日は黙々と山を登っている。


その日も俺は富士山に登りたくて静岡市三保松原みほのまつばらに来ていた。


その三保松原の近くに「神の道」と呼ばれる道がある。

道中、俺はそこに座って休憩していたんだ。


目の前は、美しい湖。

穏やかな風・・・僕はなにを思うこともなくただ湖のせせらぎを眺めていた。

湖を見て、そのまま視線を上に向けて流れ行く雲を見た。


空と雲と湖に向こうに見えるかすかな山々・・・おもわずカメラを向けた。

数枚風景を撮影したあと、なにげに空を見上げた。


そしたら何やら黒い点が少しづつ大きくなって来て徐々に落ちてくる?・・・

いや降りて来るのが見えた。

ゆっくりと眩しい日差しに包まれて・・・それは舞い降りてきた。


なんだろうと思ってしばらく見ていたら、なんと降りて来たのは

綺麗な女性?・・・って言うか、顔まではまだはっきり見えなかった

けどその容姿、着物で綺麗って思った。


空から女性が降りてくるって?、にわかには信じがたい光景。


俺はふと思った。

その女性はきっと、この地に伝わる「天女」

そういえば、この三保の松原には「羽衣伝説」って話が残っている。


まさかな・・・そんな作り話が現実にあるはずないだろって俺は思った。


天女って言えば、欲界六天って場所に住む美しい天界の女性。

見るからに煌びやかな着物姿は、まちがいなく天女なんだろう・・・。


伝説の女性が、このタイミングで?しかも俺の前に降りて来たのには

それなりに理由あって神がかりなことに違いない。


その女性が俺の前にふわりと静かに降り立つと、ひとつため息をついた。

ため息ひとつついても色っぽい。


そしてあたり見回して言った。


「懐かしい・・・何百年ぶり?ここに降りてきたの」


思った通り、すっごい妖艶でベッピンさんの天女さん。


「あの・・・すいません、おネエさんちょっと聞いていいですか?」


「はい・・・どうぞ」


「どうなってるんでしょう、これ?・・・」


「あなたが、今見たまんまだけど・・・」


「あの、どう見ても天女さんですよね、あなたは天女さんって呼ばれてる

女性ですよね?」


「そうね・・・天女さんね」


「地上に降りてきたら、これ幸いに松並木の下にあなたがいたから

ちょうどいいと思って・・・」

「せっかく天界から満を持して降りて来たのに、だ〜れもいないんじゃ

この先の話の雲行きが怪しくなるでしょ?」


「だからぁ、演出的にはあなたがいてくれて正解だったわけ」


「それで?・・・ところでおニイさん・・・あなたは?」


とぅ〜び〜こんて乳。


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