越痴園随筆

黒石廉

すきなあるふぁべっとはえっちですの巻

前口上

 間違ってこのページを開いてしまったという方のために自己紹介をしようと思う。

 ブラウザバックをするのは、せめて、この自己紹介を読んだ後にしてほしい。

 私の名前は、黒石廉、長身のインテリ美青年である。

 ちなみに周囲からは「黒石さんは今流行りのスパダリ系ですよね」と言われている。

 あまりにも魅力的で、フェロモンが文章からも漂ってくるあたりは、この自己紹介を読んでいるあなたなら十二分にわかってくれることだろう。


 さて、このスパダリ系美青年は、エッセイと称したホラ話を書き続けている。

 前前作は一〇一話、食事関連のタイトルにこじつけるというスタイルをとっていたために、ネタ切れになって終わらせた。

 前作は一〇八話、一つホラを吹けば、煩悩が一つ消えると思って、魂を削ってホラを吹いたが、煩悩は消えなかった。

 その証拠に今でも私はハーレムと札束風呂を夢見るおいちゃんのままである。

 今回はどのくらい続くかわからないが、この作品に限っては、私が突然死でもしないかぎり、エタることはない。

 すでに最終回は書いてある。最終回の最後の一文、「俺たちの戦いはこれからだ!」に至るまでの軌跡を楽しんでいただければ幸いである。


 さて、エッセイと称したホラ話も三作目ともなると作品タイトルのネタも尽きてきた。もともと引き出しが異様に少ないのだ。そこで、長く続けられそうなタイトルを考えることにした。

 となると、やはり号をつけて、号+随筆あたりが一番良いのではないか、毎度毎度パクり続けている私だ。こう考えるのも必然であっただろう。

 それゆえ、伝説の乗り鉄百鬼園先生を真似して、私も越痴園えっちえんと号することにした。知の虚人にして、痴の巨人と言われた私にぴったりではなかろうか。

 好きな言葉えっちも入っているので、なかなか気に入っている。


 というわけで、今回もしょぼくれたおいちゃんは、ひたすら犬とう◯ちとバカ、ごくまれに本をはじめとした文化っぽい話をすることになると思う。文化っぽい話をする理由はインテリぶりたいという見栄でしかないので、私が小難しい話をはじめたときは、読まなくて良いのでそのままコメント欄までスクロールして、「きゃーくろいしさんすてき!」とだけ書き込んでいただければ幸いである。


 では、めくるめく美の世界へ皆さまをご招待しよう。

 とはいえ、大分ネタが尽きてきたので、同じネタを繰り返すことがあるかもしれない。

 そんなときは「おじいちゃん、もうそのネタは使ったでしょ」とかツッコミを入れずに生暖かい目で見守っていただければありがたいと思う。

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