12/2 『F』の日

 朝食を食べて家事を済ませてからPCの電源を入れてログインする。今日は『F』の方だ。


 『F』は『D』の後に始めたが、ストーリーの進行度で言えばこちらの方が進んでいる。要はやり込んでいるわけだ。そして今の僕にとって大切なゲームでもある。というのも、妻と出会ったのがこのゲームだったからだ。それについてはまた機会があれば書こうかと思う。


 今日は主にゲーム内での服の組み合わせを考えていた。装備品にはそれぞれにデザインがあり、また性能をそのままに見た目だけ変えることもできる。そのバリエーションは多岐にわたり、プレイヤーたちは皆それぞれにオシャレを楽しんでいる。


 僕はふとした思い付きでとあるマンガのキャラクターのコスチュームを再現できないかといろいろ試していた。結果は微妙だった。デザイン自体は近いものがあったが、カラーリングがイマイチだったのだ。


 オシャレの道は一日にしてならず。一時間ほどの後、そんなことを思いながら僕はログアウトしたのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る