第2話 ひねくれた少女漫画の読み方

少女漫画。

胸キュンとやらを求めて読む人が多いジャンル。


30代前半の幸来(サラ)には持論?のようなものがある。

少女漫画のヒロインは

どんなに地味で、どんなにモテない非リア充女子の設定でも

必ずや2人以上に告白されるというものだ。


今日もバスに揺られていると後ろから女子高生らしき2人組の会話が聞こえてきた。


「いいな~私もこんなイケメンに告白されたい」

「こんな優しい人いないよね~」

「こんな地味な子がモテるなら私たちにも可能性あるでしょ」


キャッキャキャッキャを聞きながら

(いや、無いよ)

と心のなかで思う。


そもそも、

パーフェクトイケメンが実際に存在するかどうかは置いといて

漫画の中のヒロインがモテるのは

性格がよくて

勇気があって

行動力があって

優しさがあって

頑張り屋で...

まぁ人間的に誉められる部分があるからモテるわけで。

そんなものを持ち合わせていない私は

とっくの昔に胸キュン願望を手放している。


それでも少女漫画を今読んでいるのは

地味で健気に頑張るヒロインを

(頑張れ~)

と応援する母心的なやつだと思っている。


というのを

安いチェーン店のファミレスで夜な夜な友人に語ったところ、

「その域に達するの早すぎないか?」

と若干引かれた。


いや、でも自分を正しく理解するのは

良いことじゃないか???

と、決して早すぎることはない理由を探す。。。

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