来客

このまま春を待って一人で冬を越すのか

閑散とした日々を眠って生きていく


扉を叩く音を聞く

栞を挟んだ本を置く

軋む安楽椅子から立つ

マグカップからは湯気が立つ


このまま冬になって

降り落ちてくる雪は

閑散とした街並みを飾り付けていく

そのまま冬に舞って 

凍り付いた人生を

閑散とした人生を 

どうか飾り付けてくれ

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