片田舎

チャラン

その一 散歩中の梅見

 僕の実家の近所には、散歩をするのにちょうどいいコースがいくつかあります。


 社会人になってから、何もしてない長い時期がありました。その時期に散歩を毎日していたんですが、すっかり趣味として、僕の中に定着してしまいました。


 今は春分の十日前くらいで、住んでる地域では、梅がよく咲いている頃です。


 近所にも梅林があり、最近はそこまで歩いて花の広がりを楽しんで見ています。


 梅が見れる場所は二箇所ほどあるんですが、その内の一箇所は、まだ二分咲きくらいです。花がつくのが遅い種類なのでしょう。


 そういうわけで、もう一箇所の梅見場所に足を伸ばすわけですが、そこに行くのは、ちょっとした山林の道を通ることになります。


 特に険しい道でもなく、小鳥のさえずりがよく聴こえてくる涼しい道です。今の時期は寒さも感じます。


 その道を通り、景色を楽しみながら歩いていると、梅林がある、段々畑に出ます。


 林と言っても、七、八本くらい梅の木があるだけなんですが、どの木も幹がしっかりしており、花を蓄えた枝も見事です。赤みがかった梅の花もありますが、あるのは白梅が主になります。


 あと一週間は見頃でしょう。暇な時を見て、ちょくちょく眺めようと思います。


 何回眺めても飽きません。

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