第44話 ショックを受けると本当に作業が止まる…

「セクシー田中さん」の事件がずっと尾を引いています。もう一週間なのに、まったく原稿に戻れない。芦原先生、負担を一人で背負わされていたのかと思うと。


 この先生クラスの売れ方をしていても、出版社もTV局も大事にはしないと証明したわけで、成功って何なんだろうと不信感が募るばかりだった。


 出版社もTV局も、あまりに大きな金額が常日頃で動くもんだから麻痺してる。


 そこに組み込まれるのは怖いなぁ、と思ってしまった。



 芦原先生は大人気の作品を描く先生だったはずなのに、金の卵という扱いはされなかったんだ。あのクラスで凄い作品を描いても大事にされないんだ。


 出版社もTV局も、一番トップの人、どれだけのカネを稼ぐんだろう。



 ネットがもっと発達して、個人間取引がもっと簡単になったら、ぜんぶ一人で完結させられるようになるだろうか。今は宣伝の力という部分がネックだけど、そこもいずれクリアされて、個人ですべて終わるようになるだろうか。

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