第50話 『苦しめてごめん・・』

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 泊まる宿を決め腹ごしらえをし温泉にじっくりと浸かり

疲れきった身体と心に潤いと活力を補給したところで

俺は死ぬほど辛い作業に取り掛かった。



 誰かがスマホの通信機能をいじくり俺と友里が互いに連絡取れないよう

画策していたことが判明した。



 友里の家でこのことを知った時、絶望が俺を襲った。


 友里はこの結末をどう思っただろう。


 俺が連絡を取ろうとしていたことは分かってもらえたと思うが。



 今の友里にとってもそして俺にとっても今更だな。


 俺たちふたりの関係が元に戻れない今となっては。



 開きたくないスマホを手にし、登録してあるメールと電話番号を

調べる。



 友里から送られてくるメールと電話番号はブロックされており、

友里の名前で登録してあった番号は根米菜々緒になっていた。


『やはりな、こういうカラクリになっていたか』



          





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