第22話世界会議

 世界会議 

 

 魔国王 アモン・ルシフェル 

 

 「食の使徒様を次に迎えるのは魔国だ!魔国には食べられないと言われている魔獣が多い!新しい発見があるかもしれない!」 

 

 獣王国 ガルディア・キングスフィール 

 

 「何を言う!我が国にも使徒様の力は必要だ!特に水問題を抱えてる我らは切実に使徒様を欲している!!!」 

 

 龍王国 コルキス・ドラゴニア 

 

 「どの国も使徒様を望んでおられる、我が国にでもいつまでも滞在してもらってもかまわない」 

 

 グランディア王国 ミノス・グランディア 

 

 「それは困る!最終的にはグランディアに帰還していただかねば、そもそもがそう簡単に他国に送り出す事など前例のない事、龍王国の事情を察して友好を元に送り出したのだ!使徒様のお力によりダンジョンの統制がとれた今、グランディルは資金も食料も潤沢にある。それこそかの千年王国を思い出すほど資材に食料に溢れている。ダンジョンでとれる未知の食材も多い、きっと使徒様にはグランディルを楽しんでもらえるはずだ」 

 

 エルフ国 ミストル 女王ミリア・ユグルドラシア 

 

 「興味深いですね!使徒様にはエルフの国ぜひ見ていただきたいです!ハイエルフとエルダーエルフ、ダークエルフ色々なエルフから使徒様を保護せよといわれているのですよ~。長命種の龍族を見て、エルフもその恩恵にあずかりたいと切実におもったわけです。長い間生きる長命種にありがちな、命に執着しなくなると病、使徒様なら解決できますかね?」 

 

 ドワーフの国 ガルドル 国王グラン・バッハ 

 

 「料理もいいが!酒!わしは酒じゃ!使徒様はなんでも独自に酒を作り出す力の持ち主といわれておる!異世界の酒を召喚する事も可能だとか!?こりゃとんでもないちからぞ!現にわしも乗んだぞ、龍王国の竜馬の酒!ありゃ幻想酒じゃな!味が変わる変わる!一口!二口!三口!まだかわる!四口!そしてのど越しと風味!香り!最高級酒じゃ!しかも寝かせた年数でもっと旨くなる!若い酒であれだけとろける様に美味かったら、10年!?20年!?はどんだけ美味くなるんじゃ!?想像もつかんわい!」 

 

 種族混成国家 ライブラ ラインハルト・ジーガー 

 

 「我が国には全世界から素材があつまる!食の使徒様が料理人ならこれ以上ないほど興味のある素材に溢れている!それに知っているぞお前らだって使徒様の街の区画整理能力をお借りして街をきれいにしたいと考えている事くらいわかるぞ。我が国もそうだからな!対空魔術砲に核撃魔法にさえ耐えうる第結界に魔物避け、様々な恩恵は魅力的だ。何よりは人々の治癒と強化!これは進化の道しるべに等しい!ここ一番進化しそうなのは獣人族だ、一騎当千の戦士に生まれ変わるかもしれない」 

 

 妖精国 フラワーガーデン 国王代理 リリム 

 

 「妖精国だって美味しい食材はいっぱいあるよ!僕らだって龍王国と一緒で千年ぶりに下界に交流をもたらそうとしてるんだ!君たちにとっても珍しい妖精国の種子や素材は魅力的だろ?」 

 

 シルフィ 

 

 「今になって精霊王国、蓬莱国、海洋移動国家、神聖王国、聖堂共和国、リザードマンの国と同盟に参加したいとの打診がありました。ただ中には食の使徒を送り出すのに不安な国もいくつかあります」 

 

 「神聖王国と聖堂共和国だな、最初こそ食の神の使徒とあなどって我知らずを関していたのに、その絶大な能力の一旦を知り惜しくなったのだろうな。ハイエナ共め」 

 

 「奴らの国に入ったら、二度と出してはもらえんぞ。セバス・バルバドスにリリア・ユーティスがそばにいたとて難しいことだろうな」 

 

 「魔国と獣王国はあとまわしでもいいのではないか?二人とも使徒様の食事を食べて姫を治療させたと言うではないか」 

 

 「確かにそうだが、こっちは急病人の為に治癒が必要だったのだ!」 

  

 「それだけで後回しにされてはこちらも叶わぬ!」 

 

 「妖精国はきてくれさえするのなら、一番最後でも大丈夫ってエターニア様からいわれてるから、順番は何番目でもいいよ。でも他の国をあとから追加してどんどん後回しってのはなしにしてよね!」 

 

 シルフィ 

 

 「詰め込みすぎはよくありません、ジックリ一国にしっかりと時間をかける事を提案します。食の使徒とはいえ、いつき様は元々料理人ではなかったと聞いております。樹様にも準備やじっくり考える時間が必要になる時が絶対に来ます。だからこそ、各国での滞在時間は長めにとって余裕をもった方がいいかもしれません」 

 

 「それもそうだな、休憩や何も考えない休みだってきっと必要になる。何より国を見てもらうには観光して直に感じてもらう事が必要になってくる」 

 

 「どれ、それでは一度休憩もかねて使徒様に料理を我らにつくってもらうのはどうだろうか?」 

 

 「使徒様の腕前がどれほどの者か、確かに確認したくもある」 

 

 「うむ、では我ら世界会議の面々に向けて一度料理を作っていただきたい、かまわないですかな?シルフィ王女」 

 

 「わかりました。一度世界会議で晩餐会を開きましょう。」 

 

 こうして晩餐会が開かれる事になった。 

 

 いつきの腕を確かめる為に、その治癒の効果を確認でもするかのように、次はいったいどんな料理が素材がでてくるのか。

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