3、ゆく年くる年 2023→2024

第20話 『ハリー・ポッター』シリーズ  【映画】

 気が付けば、一か月もカクヨムから離れてしまった年末年始。

 今更ながら、2023年もよろしくお願いいたします。


 さて、なんだかいろいろあったものの、実は記事を書いては見直す暇なくバタバタ→休む→病院→子供の学校をぐるぐるしているうちに1月もあとわずかとなった。


 振り返りの意味も込めて、年末から年明け1月に読んだり見た作品などを、日常交えて記録していければと思う。


 というわけで、年末を飾ったのは映画『ハリー・ポッター』シリーズ。ネットフリックスで年末まで無料というのでこれは見ねば! と意気込んだものの、同時進行してたのは年明け早々の7年目点検。


 実は、本来の点検は2022年度中、つまり今から2年前にやらなければならなかったのだが、てんやわんやになってかけらもゆとりが無くなったため、伸ばしに伸ばして年明けとなってしまった。


 12月も子供の風邪や学級閉鎖から、自分も体調悪くしたりワクチン後の発熱など、ただでさえゆとりのない時間が拍車をかけてなくなってしまった。


 苦肉の策と呼ぶべきか、一案を講じた結果、久しぶりの父子帰省を先にしてもらい、その間に私が家の大掃除をするという目論見となった。しかし、送り出したところで準備に力尽きダウン……。


 ほぼ一日寝込んで夜に起きだしてから見始めた、ハリー・ポッター第二作目『秘密の部屋』は、思った以上に覚えていなかった。


 ハリー・ポッターシリーズは実は読んだことがない。映画のみ、おそらくテレビで放送されたものをばらばらに何度か分けて見ていたので、今回初めて通して一気に見たことになる。


 さすがに話の結末は知っているし、スネイプ先生の驚愕の事実ももちろん知っていたけれど、改めて通して見るとこんなに面白かったのか&こんなにどんどん暗い話になっていくのか、と驚いた。


 特に『炎のゴブレット』と『謎のプリンス』あたりが断片的にしか覚えていなかったので、ロンとハリーのいさかいは「ええ!?」となったし、思った以上に親世代の話が深い! と、台所掃除をしながら2日間でなんとか『死の秘宝 PART2』を見終わったときには30日の深夜を回っていた。


 最終的にネットフリックスは有料になったけれど、実はプライムビデオはまだ無料。しかも年明けから金曜ロードショーでハリー・ポッターシリーズが順次放送されると知り、あんなに頑張って見なくてもよかったのでは? と振り返ってしまったけれど、まぁそれはそれ。


 久しぶりに一人の時間を満喫しまくったのだから良しとしよう。


 大みそかには新幹線で青森に向かい、年末恒例のすき焼きを食べ、翌元旦は夜に親族一同20名近くが集まる新年会が親せき宅で開かれた。


 地震を感じたのは青森でのこと。長くゆっくりした揺れに、これはどこかで大きな地震があったと慌ててテレビのあるリビングへ降りて行った。


 その後、子供にとってはひいおばあちゃんの家に行き、普段は使われない仏間で宴会となったため、テレビに映る炎の画面を子供たちは幸いにもほぼ見ることはなかった。


 帰宅したのは二日なので、まさに弾丸帰省だったけれど、もし新幹線が取れなければ羽田経由で帰ってきただろうと思うと、羽田の事故も全く他人ごとではない。


 日本の飛行事故の少なさをそれなりに知っていたこともあり、帰宅後のんびりテレビをつけていたら飛び込んできたニュースに仰天をした。


 幸い身近な親戚周りや知人は無事だったけれど、ご近所の中には富山出身の方もいて、不安な時間を過ごされたようだ。


 実は住んでいる市の姉妹都市も被災した。年明けの学校からのメッセージは、新年の挨拶と学年最後の3学期に対するメッセージとともに、被災した能登半島へのメッセージも込められていた。


 ニュースは連日能登半島の地震と羽田空港の事故の話が続き、子供たちの不安感も増していく。新年気分を吹き飛ばした一連の出来事は、なんとなく年末に見たハリー・ポッターのどんどんと暗くなる画面を思い浮かべてしまう。


 『ハリー・ポッター』はダーク・ファンタジーだったんだなという再認識と、原作者はここまでハリー少年を追い詰めたのかと作家としての手腕と力量に舌を巻きつつ、しかし現実に戻ればいかに親として不安を身近に感じる子供を支えるかという課題に直面せざるを得なかった。


 見終わったときは、年明けは『ハリー・ポッター』シリーズを読んてみよう! とうきうきしていたけれど、今もまだ手にとれていない。

 

 被災した皆様の一日も早い安定と、日常が戻ることをお祈りするとともに、わずかなりともできることをやっていこうと思っている。

 

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