第22話 『星栞 2024年の星占い』 【本】

 


 石井ゆかりさんという星占いのライターさんの本『星栞 2024年の星占い』がオーディブルで聞けるとは思わず、年末にさっそく聞いてみた。


 石井ゆかりさんの特徴は、占いぽくない書かれ方をする占いといったところか。ご本人は占い師を名乗っていないので、占いをもとにしたライターさんという位置づけらしい。


 もう何年もこの方の占いを毎週楽しみに読んでいる。占いの良しあしというよりは、文章に惹かれてなんとなく読み続けている感じだろうか。


 週刊占いが無料ということもあり、来週はこんな一週間という短めの記事があるのだが、基本前向きに書かれていて、その前向きさに、よし来週もなんかいろいろありそうだけれど頑張ろう! と思えるような感じだ。


 誕生日星座をもとに、何となく自分のことが書かれていると思って受け取る手紙のようなものかもしれない。


 そんなわけで2024年のおうし座は人生のターニングポイントというくらい、変化が大きい一年らしい。何ならここ十数年の人生のクライマックスと表現されていた。


 この10年と言えば、私にとっては子育てが一番大きな出来事になる。とにかく生まれて半年で手術が必要と言われ1歳前に手術したものの、その後再手術が必要となった。2歳半検診では言葉の遅れが指摘され、3歳検診でつま先立ちが目立ち大学病院や発達支援センターを紹介された。


 療育や習い事、幼稚園の転園と、毎年何かが起こりまくる。幼稚園では行き渋りで毎朝格闘。日々事件や事故で電話が来てノイローゼにもなった。人数が多いと耳をふさいでしゃがみこんでしまうため、小規模園に転園して、毎日療育へ連れて行った。


 入学してからは支援級在籍となったが、一人で登校できず行き帰りは付き添いをして3年目。今年というか年明けようやく一人で行きも帰りも登下校できるようになったが、基本遅刻である。


 それでも去年は不登校となって3学期の今頃はほぼ学校へ行っていないので、行けるようになっただけマシかもしれない。


 不登校をきっかけに、学校だけではなく教育委員会はじめ、市の議員さんや市長まで巻き込んですったもんだやった挙句、親の会まで作ってしまった。我ながらやりすぎと思うが、できることをやっていった結果なので仕方がない。が、限界も来た。


 ストレスで動悸が止まらず薬でしのいでいたが、胸の疼痛で救急車を呼んだのが、去年の夏、子供の入院2日前。1週間の入院なら、付き添いもせず何とかなるかと予定を立てていたところ、手術内容が急遽変更されて入院が2週間に伸び、方針転換して付き添ったが子供が寝ない。


 寝るとまた勝手に体を変えられてしまう恐怖で、二日ほど子供はまともに寝なかった。根性があるなと思ったが、付き合う私は夜明けの東京を一緒に見ながら、なんとか自分の体をもたせることを考えていた。


 なんでこんなことに。というのは毎年どころかほぼ毎日何かが起こるために頭をかすめる。そしていろいろやった挙句最終的には、そのままとりあえず受け入れるしかないという、もはや悟りのような境地に陥るしか選択肢が無くなる。*



 *このひとまずそのまま置いていく状態を「ネガティブ・ケイパビリティ」と呼ぶというのは、去年知ったのだけれど、今年と言わず今後の自分のテーマかもしれない。



 できることはひたすらやってきた。時にやりすぎと思うこともあるのだが、できることが限られている中で、不安定な私にとっては石井さんの占いが、先の読めない中で唯一毎週の見通しを示してくれた存在なのだと、今これを書いていて気が付いた。


 今後20年間のキャリアのスタートになるかもしれない今年は、このもがきまくってくたびれてしまった体と心を何とかする年にしないとと思っている。


 せめて子供が自立するまでは元気でいなければと思ったものだが、今のままだと成人年齢+αを何年想定していればいいのやら。


 一生に一度起こるかわからないようなことが起きると聞くとポジティブにとらえる人と、ネガティブにとらえる人がいるかもしれない。


 基本前向きなタイプだったのだが、ここ数年は体の不調も重なり基本ネガティブに予想し、だいたいそのさらに斜め下を穿つ状態が続いている。


 穏やかな日常を少しでもいいから送りたい。そう思って半日ほど穏やかさを満喫しひたすら休む。すると次はそれをゼロどころかマイナスにするような出来事が繰り返し起こると、人は摩耗していくんだなと実感した。


 それでも何とか見通しの立たない日常に、占いは意外とかすかな光をともしてくれる気がしている。


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【メモ】


 クライマックスの年

 アイデンティティの変化

 脱皮


4月21日前後 自分の人生の方向性が見える出来事


 一生に一度起こるか起こらないかわからないようなことが起きる


2023年~2043年までの20年間のキャリアのスタートになるかも?


9月10月旅に出たくなる、誰かが訪ねてくる

9月~11月 熱いコミュニケーション、勉強


11月~年明け 居場所の変化 

2024年だけでなく2025年1月~4月に第一弾

4月~7月に第2弾 連動して移動しやすい


人間関係の転機、人の変化、周りが一新の可能性もある

自由、自立の気持ちが強い、新しい人間関係


2023年からの努力が、予想外のうれしいことなどが起こる


一大転機


賭け

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