第12話 NHK 『SONGS』 【TV】

 先月のことだが、テレビを見ていたらNHKの『SONGS』で「いきものがかり」が特集されていた。実はあまり知らなかったのだけれど、彼らは神奈川県の海老名市と厚木市出身とのこと。


 映像でよく見知った海老名のビナウォークが出てきて笑ってしまった。実は実家が海老名市にある。と言っても私自身が住んでいた期間はそれほど長くはない。よく考えるともう人生の半分よりずっと少ない年数になってしまった。


 結婚してからは別の都県に住んでいるし、生まれたときは別の場所だった。それに加えて親の転勤で数年アメリカにいて、大学時代も一人暮らしや友人と同居だったので、主な記憶は帰国後の数年くらいなものだ。


 海老名中央公園にビナウォークが開業したのが2002年、いきものがかりのデビューが2006年なので、ほぼ入れ違いだ。もしかしたらすれ違ったことくらいあるかもしれないが、弟のほうが同年代なので知っていて当たり前のような感じだった。


 残念ながら小学校と中学校を卒業していないと、卒業アルバムもない。当然同窓会に呼ばれることもなく、人とのつながりもなく、かつての同級生のその後は母親からの情報で知るばかりだ。


 そんな私にとって海老名は小さいころに過ごした場所の一つであり、自分の地元という感じもなく、母のほうが長く暮らしている分、知り合いも多い。どちらかというと思春期の前半を過ごしたアメリカのほうが地元の感覚なのかもしれない。


「結婚が長くなると実家で生活していたよりも、結婚してからのほうが長いからわからないわよ」


 そう言ったのは父方の叔母だが、今自分がその年齢になってきたことをしみじみと感じる。



 ところで『SONGS』と言えば司会の大泉洋さんが我が家は大好きで、もちろん『水曜どうでしょう』も録画してる上に、ネットフリックスなどでも繰り返し視聴するほどである。


 子どもはもしかすると学校の先生よりも、大泉さんの影響が強いかもと思わないでもない。大河ドラマも大泉さんが出ているという理由で『真田丸』も『鎌倉殿の13人』も見ている。それなら脚本の三谷幸喜さんのファンじゃないかと言われそうだが、脚本とキャストの組み合わせが好きなのだ。


 そんな大泉さんが歌をリリースした。その時の『SONGS』がなぜが録画されている。誰か予約した? と聞いてもみな首を横に振る。とりあえずよくわからないけれど見てみた。


 新曲の「あの空に立つ塔のように」は、大泉さんの地元北海道にまつわる作詞がされているとか。北海道テレビのマスコットonちゃんをはじめとする地元愛を、もしかすると私は大泉さんから得ているのかもしれない。


 海老名市のイメージキャラクター「えび~にゃ」なんて、今検索で知ったくらいだ。2011年の生まれらしく、とりあえず今の海老名を作り上げている様々なものは、すべて私が海老名から引っ越した後にできたものという理解でほぼ間違いなさそうだ。



ーーーーーー

NHK SONGS 第641回 いきものがかり

https://www.nhk.or.jp/music/songs/489661.html


NHK SONGS 第640回 生放送スペシャル

        ~玉置浩二プロデュース楽曲TV初歌唱~

https://www.nhk.or.jp/music/songs/489060.html

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る