24 夏焼 ……

 そこで目が覚めた。さらさら音がする。雨だ。

 俺はまだ保健室の固いベッドにいた。壁に掛かっている時計を見ると、ちょうど昼が終わった頃だった。

 ベッドに水のボトルがあったから、起き上がって水を飲んだ。ぷはーって息を吐き出した。体温を計る。朝よりはマシだった。


 やってらんねぇ。


 俺はそう思って、肩を震わせて笑った。

 帰ろう。本当に、やってらんないよ。全く

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