第43話 ロッシュダンス

突然アントニオが空から落ちてきて、山奈をナイフで攻撃する!


シュッッッ


山奈は彼の攻撃を避けた!


しかし、アントニオが彼女に向けて火炎放射する!


ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォン


「(くっ、この子は誰!私は早く家に帰りたいのに。

仕方あるまい、帰路のついでに○す)」


山奈は彼のアントニオの腹に一発殴り込み、彼を遠くの方へ吹き飛ばした!


ズドォォォォォォォォォン


「は⁉︎」


ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ



「「アントニオ!!」」

↑アンタレス&ロッシュ


↓イレス

「山奈、あの小僧を○せ。奴もアンタレスの仲間だ」


「わかってますよ……」


山奈は返事すると、猛スピードで、アントニオの飛ばされた場所へ走っていった。



その様子を見て、しのぶも決める。


「兄弟の仇!!」


彼女は走りながら抜刀すると、アンタレスの元へ!

アンタレスはアントニオの事を気にしており、しのぶの接近に気づいてなかった。


「⁉︎」

「アンタレスさん!」


ロッシュがしのぶの刀を稲妻で破壊し、しのぶを崖から突き落とす!


「⁉︎…くっ!」


しのぶは受け身の構えを取って、着地した。

ロッシュも彼女の元へやって来た。



↓しのぶ

「私は今まで世界で唯一の汚点はアンタレスのみだと思ってたが、あなたたちも汚点だよ」


↓ロッシュ

「そうですか」


「だから私にとっては敵そのもの」



しのぶの刀が突然、赤く染まる!


「⁉︎…色が!」


「私の刀に私自身の血を纏わせた。刀に触れた瞬間、あなたの血が私の血に吸収されるよ。

さぁ、どれだけ耐えられるか…拡が味わった苦痛を味わいな」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



アントニオは森の奥にある木の枝に突っかかっていた。



「ふぅ、あいつ…なんなんだよ!」



シャカシャカシャカ


「⁉︎」


アントニオの前に木々を突き破って、山奈が飛んできた!


「は⁉︎⁉︎」

「………」


彼女はアントニオに向けて拳を振り下ろす!


「ハァ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

「…………………」


彼は山奈の拳を受け止めた!


ガッ


「(⁉︎…なかなかやるな こいつ)」


ドンガラガッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン


土や木々が舞う!鳥たちが一斉に飛び去っていった。


山奈は周辺の森ごと拳で弾き飛ばすと、手から包丁を出す。


アントニオも包丁を出した。



「ったく、先にお前を○す羽目になるとはな。

良いよ、やってやるよ」


「私は白銀塔はくぎんとうの宮野 山奈。

久しぶりに名乗ったよ」


「あっそ」


アントニオは包丁を振り回しながら、山奈に視認できないほどのスピードで近づく!


しかし、山奈はピーラーを投げて彼の持つ包丁だけを吹き飛ばした!


カキーーーン



「は⁉︎」

「さよなら」


ブシャァァァァァァァ




ボロボロボロボロ……



体が崩れ落ちながらも、なんとか耐えているアントニオ。


彼は山奈に言った。


「お前も食器を操るのか」


「そう…だけど本当は違う。

私は模倣能力ロッシュダンスを使って、お前の食器操作能力ディシュテーリエを扱っている」


「えぇ?姉ちゃん?」


「知らないの?

ロッシュとはロッシュ限界の事を言っていて、惑星や衛星が破壊されずにその主星に近づける限界の距離だよ?」


「うーん、わからん」



アントニオはフライパンを投げる!

フライパンは溶岩を撒き散らしながら、山奈の元へ。



しかし山奈はフライパンを包丁で叩き落とし、蹴りで溶岩を吹き飛ばした後、アントニオへフォークを20本も投げつける!


「⁉︎」


彼はジャンプして、フォークを避けた!

しかし、次の瞬間に視界が真っ暗に染まる!


「へ⁉︎」


どうやら山奈が胡椒を広範囲にぶち撒いて、彼の目を眩ましたらしい。

アントニオは慌てて目を擦って、視界を取り戻した。



しかし山奈が目の前にいない!


「(あいつ、どこ行った⁉︎)」



ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


「(!…上!)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る