マウントほど効果的なものはない

【桃姫side】

使者1「キサマラ、ヨクモダマシタナ!!」


尾張にあるとある城にて、鼻息を荒くしながら、そう言う使者1。


信秀「騙す?何のことだ?」

使者2「トボケルナ!!オマエタチノセイデ、スペインハクルッテシマッタ!!」

桃姫「自業自得じゃないですか」

使者2「ナッ!?」


私の言葉に対し、使者2はさらに顔を真っ赤にした後


使者1「オンナノクセニナマイキナ!!」

桃姫「だそうですよ、父上」


私がそう言うと、ギロリと使者達を睨む道三さん。


道三「ほぅ?それは儂への宣戦布告か?」

使者2「オ、オヤガオヤナラ、コモコダナ!!」


うわぁ、あの人絶対死んだな。


桃姫「あの、そろそろ私を罵るのか、それとも、抗議をしたいのかを、ハッキリさせてくださいよ。そうじゃないと、せっかく用意したホットチョコレートが冷めてしまうじゃないですか」

「「...........ハ?」」


私の言葉を聞き、思わず言葉を漏らす使者達。


そして、目の前にホットチョコレートが出されると


「「...........ハ?」」


再び、そう言葉を漏らすのだった。


使者1「ホ、ホンモノノチョコレートダ....」

使者2「ナゼ、ジパングニチョコレートガアルノダ......?」

桃姫「あ、一応砂糖も用意しますので、甘さが足りなかったら、どうぞご自由に使ってください」


私がそういった瞬間、使者達は目を見開き


「「ナニ!?」」


と言った。


まぁ、この時代ではまだまだ砂糖が貴重品だろうけど......砂糖を大量生産しているうち美濃では、いくらでもあるからなぁ。


これでいいマウントになるはず!!


使者2「オ、オイ.....オカワリスルホドノサトウガアルナド、キイテハイナカッタゾ!!」

使者1「ドウリデ、アンナニヨユウガアッタワケダ..........」


私の目論見通り、焦り始める使者達。


よしよし、いい感じいい感じ。


桃姫「あら?どうかしたのですか?」


ニヤニヤと笑いながら、そう言う私。


道三「桃姫よ、あれはきっと自分達の行いを悔いているのだろう」

信秀「かもしれぬな」


私の言葉に続くように、ニヤニヤとしながら、そんなことを言う道三さんと信秀さん。


使者1「オ、オマエタチ!!ワレワレヲブジョクスルトイウコトハ、スペイントセンソウヲシテモイイノダナ!!」

桃姫「えぇ、元々そのつもりですが....何か?」

使者2「ハ、ハァ!?」


私がニッコリと笑ってそう言うと、使者達の怒りはピークに達したのか


使者1「ソノコトバニイツワリハナイナ!!」


と、使者1は叫んだ。


信秀「あぁ、そうだが?」

使者2「フン!!ナニヲナマイキナコトヲ....」


どうせ勝つのはスペインだ!!


そう言わんばかりの顔をしながら、そう言う使者2。


桃姫「その生意気なことを言う奴に騙されたのは、どこのどいつですか〜?」

「「ぐっ.......」」


私が言い放った言葉が刺さったのか、使者達は再び真っ赤な顔をしながら、その場を去るのだった。


桃姫「......こんな感じでどうですかね?」

道三「うむ、流石は我が娘だ」

信秀「奴らの顔を三郎にも見せたかったわ」


これでひとまず、戦争ルートに入ったのは間違いない。


だけど......


桃姫「やらかしたことの責任.....取ってもらわなきゃね!!」

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