第7話

 なんであの人があんな性格になったのかどんな関係だったのだろうかそもそも女性側が拒否のような姿勢を一切見せなかったのはなぜなんだろうかなぜあんな人が好かれうるのか、家に帰ってから、珍しく真剣に考えてみた。幼少期の環境のせいであろうかそれとも生来のものであろうか、その時の快不快のみを指針としているのであろうか、いやしかしそれではある種自分と同類ではないかそれは受け入れがたい。それほど先程の出来事が不快であると感じていたわけであるがそれほどまでに考え出したということは最近まで外からの刺激が不足しているということも表していた。不足していた栄養が少しでも体に入るともっと欲しくなるのが常であるようにさらなる刺激を求めるようになるのは当たり前のことである。しかしその方法というのは外からの刺激に飢えているものには思いつかないもので、グルグル思考を巡らせていた、といっても堂々巡りである。思考が何周かした時ふと自分もあのようになればそれを得ることができるのではないか、何よりあれこれ悩む必要もなくなると思いついた。安直であるがそれ以上に堂々巡りで疲弊していたとも言えるのだろう、その案をすぐに実行に移した。

 実行に移すといっても知り合いなどいないのでこれもまた考えるなければ行けないのであるが先程までで疲弊していたこともあり何も思いつかなかった。いつもならここで不貞寝してしているところであるが今回は自分が変われるチャンスであるとわかっていたので頑張ろうとしたが現実はそううまくは行かない。結局のところ何をするのかこれがこの案において一番の障壁に思われた。埒が明かないので一度立ち止まって考えたみた。自分は責任について罪悪感を感じない人間になりたい。ならば、固定観念をなくす必要があるのではないか。それは何なんかつまりは知っている人のみで完結させようとしていたのではないか。ならばやることは決まった。今回は行動が早かった。

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