第4話

 翌日は11時に起き授業中であることを確認して冷蔵庫をあさりだし、何も無い事がわかりコンビニへ行く支度を12時半に済ませ1時に家を出た。コンビニは大学の近くのものしかなく足早に買い物をして帰路につくつもりだったがその途中で去年仲良くしてくれていた奴を見かけ、胸が苦しくなった。それと同時に、さっきまで見えていなかった紅葉の色づきその後ろのたかい空が目にはいり一気に世界が広がり、それが一層胸を締め付ける。その空と紅葉に押しつぶされる前に足早と帰ってきたが、走っていたかどれくらいの距離だっただとかわからないほどに何も考えられない。玄関へ入った後しばらくそういう状態だったが徐々に思考が戻って来るにつれて自身の不甲斐なさを悔い、田舎から都会まで来て自分は何をしているのか、毎月親がくれる仕送りはどこへ消えているのか本当にこんなことがしたかったのかなどを思い泣いた。そんなことをしていると食欲はなくなっていたが、習慣的に食べた結果吐いた。疲れて寝る自身を浅ましいと思うが寝る。

 

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