第14話 『わからないよ』

少女は朝 叫び声を聴いて目覚めた 母が発狂した


荒れた手 汚れた肌 母に罵倒されながらも 家事をする


大人が彼女に聞いた 「なにをしたいの?」


少女は体をガクガク痙攣させて言った「わからないよ」


彼女は夜 マシンガンを撃つ夢を見た


翌朝 病院のベッドで目を覚ます


カウンセラーが聞いた「なにをしたいの?」


少女は涙を流しながら言った。

「わからないよ」

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