~四つの太陽、熊本観光に行く!~【あーさんのダンジョン飯 外伝】

金剛石成

熊本城

第1話 そうだ、観光地に連れて行ってよ

「そうだ、あーさん。観光地連れて行ってよ」

「は?何事?」


バーベキューが終わって数日後、テスラさんが俺に話しかけてきた。

色々あったバーベキュー、近所の人たちにも喜んでもらえたようで回覧板とかでも感謝の言葉をいただきましたよ。


良かった良かった。


その中で、メキシコから呼んだ4人、テスラさん、ケルーさん、トロさん、チャーリーさんはそのまま俺の家で泊まることになっている。

日本旅行、半年も続けるそうで宿泊費の節約だそう。

……格安ホテルじゃないんだから全く。


「現地の観光は現地の人に案内してもらうに限るよ。ね、そう思うだろ?ケルー」

「まーそうよねー。裏通りのお土産屋さんとか掘り出し物が多いし」

「お、美味しいお店も知ってます」

「熊本、リサーチはしたんだけど中々道が覚えられないし。あーさんも子どもたちとどこかに出かけたいんじゃない?」


4人に言われると言い返せないですなー。

けど子どもたちと遊ぶのはありだね。


「まー、それもそうだなー。ゆりー、どうする?一緒に行く?」

「うーん、外に出たいのは山々だけど今は体調が良くないからパス。ちりちゃん、りゅうくんをお願いします」

「おっけー!任された!ゆっくり休んでなー。フェリダーさんは?」

「うん……吸いたいけど流石に元気が空っぽだよー……その代わり夕飯期待しててー……」

「まずは吸うことになるんですね……」

「にゃにゃにゃー(猫吸いのやりすぎですにゃー……)」


フェリダーさんが子どもに聞こえないようにボヤく。

そういえばフェリダーさんがうちに来てからほぼ毎日顔うずめてるもんね……

無理だけはしないようにね!

鉄分とって安静に。

お土産で唐揚げ買って帰るから、夕飯は任せてくださいな。


てことで熊本観光に行ってきますかねー。

俺の車じゃ子どもたちとフェリダーさんしか乗れないので4人はタクシーを借りることに。

……タクシーって1日借りること出来るんだね。

1日の料金見たけど思ってたより高くないんだね。

とりあえず熊本で有名な緑のマークのタクシーを呼んで移動を始めよう。




……タクシーの運ちゃんに話聞けばいいじゃん、と思ったのは内緒。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る