第31話 笑いのセンスはFランク?

 それからは好きなだけファームをしながら過ごした。ギルドから1日に売れる個数は20個までと決められちゃったけど。まああんなけ毎日持ってこられても困るってことだろうね。


でも稼ぎの方は大丈夫。不本意だけどたまにファームの邪魔をしてくる魔物の素材とか、魔石を売っていたら生活にはそんなに困んないから。贅沢はできないけどね。それにおっちゃんがいい値段で金属鉱石を買ってくれるし。鑑定眼のことを教えたら、額に手を当ててたけど。



 そうして半年近く経って、今の私のランクはC、レベルは40+。中堅どころといったところかな。ファーム場所も草原と森林を行ったり来たりしていた。森林だと出る魔物も強くなるけど、深く入らなきゃ倒せないほどじゃないし、何よりも森林バイオームでしか手に入らない鉱物もあるからね。


できるだけ戦いたくはなかったけど、ファームと天秤にかければどっちに傾くのかは火を見るより明らかだし。それがランクがCまで上がった原因でもあるんだけど。


どうやら受注してなくても、単純な魔物討伐依頼だったら証拠さえあれば、報酬以外は前もって受注していたのと同じ扱いになるんだって。ちなみに報酬は2/3くらい。失敗したらランク昇格に響くから敢えて受注しない人もいるとかいないとか。ちなみに対象のクエストを恒常クエストっていうらしい。


次にスキルなんだけど、採掘速度(Ⅲ)、採掘効率(Ⅲ)、鑑定(鉱石)、暗視(Ⅱ)、大槌術(Ⅱ)、拳術(Ⅰ)に増えた。


ハンマーじゃ戦えない間合いに入られた時、マジで危なかったから近距離で戦える様にガントレットを買ったんだよね。殴るだけでいいから意外に重宝してる。自分の体だから扱いやすいしね! ピンチな時はパンチってね。……ん?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る