第18話 もしかしてブラック?

 「特に新人の子はね。慣れてないのに仕事量はベテランとあまり変わらないんだから。私も初めは残業が朝までかかってポーション片手にやっていたものだわ。休日も返上したりして。ふふふ、懐かしいわね」


「あはは……」


なんか闇に触れたみたいで反応しずらいって。あと、それ多分文句言っていいやつだからね。ふふふ、じゃないからね。あと、ポーションってエナドリみたいに使えるんだ……お酒に混ぜたら美味しかったりして? 


そのあとは特に話すこともなくて、黙ってついていった。有名配信者の持っていたガム型の話のネタ提供グッツがちょっぴり欲しくなった。



 そして大きくはないけど綺麗な一軒家に辿り着いた。ここがお姉さんの家かー。ギルドの職員さんって儲かるんだなぁ。それもそうか、文字もちゃんと読めないといけないし、計算とかその他諸々も出来ないといけないしね。それにヤバめの冒険者がいるのかは知らないけど、そういう人の担当とかってメンタル的にもキツそうだし。残業あるし。……超ブラックなんじゃ?


私だったら前世の記憶ありきで出来るんじゃ? なんて甘えた考えはその辺の道端にポイってしておこ。うん、それがいい。うっかり声に出したもんなら職員さんに詰められかねない。……知らんけど。


まあ私は一生ファームするつもりだから関係ないや。ガハハ。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る