第4話 決意……ってほどでもないけどね

 私は父と母とでテーブルを囲んでいる。そんな私もすくすく育って現在15歳。もうちょっと身長とおっぱいが大きくなってくれてもよかったのに。そこだけ前世とあまり変わらないのは解せぬ。前世で手に入れた知識を総動員して、一時は大きくなりすぎたらどうしようとか思っていたけど杞憂だった。ちゃんとつま先が見える。ちくしょう。


今何をしているのかと言うと、ちょっと真面目な話をしている。内容はこれからのことについて。6歳から15歳までは義務教育で、そこから魔法に関して勉強したいなら専門の学校へ、剣術を学びたいなら道場へ、職人になりたいなら弟子入りと道はさまざま。


異世界にも義務教育があってびっくりしたけど、移動手段は馬車とかいうし、深く考えないことにした。脳がバグる。ちなみに一応魔道具なるものがあるけど前世で言ったら安くても、高級外車3台分くらいするのでとてもじゃないけど使えない。


で、私のしたいことはもちろんファーム。それが一番できるのが冒険者だったので、冒険者になろうと決めた。


両親、特に父が結構難色を示していたけど私の熱意に負けて、旅に出ることを許してくれた。多分鍛冶屋を継いでくれると思っていたんだろう。可哀想だけどこればっかりは仕方がない。ファーム優先。


それからは特に問題も起こることなく、旅に出る日までは家族との時間を楽しんだ。

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