種族が違うから それは理由にしていいの?

とんでもないことをしでかし(本人無自覚)、『光の聖女』と名乗らざる得なかったモルゲンは人間と魔族の共生の旅を終え、知識を活かして雑貨屋を営んでいた。
彼女の専門は『微生物学』の『真菌』。菌だからと忌避してはならない。紅茶に、納豆、ヨーグルト、果てはイワシの缶詰まで。時に薬となり、毒となり、切っても切れない存在だ。
人間と魔族――切っても切れない関係はどう共生していくのか。彼女は自身に世界に問うていく。


読み進めるとぐっさぐっさと刺してくるんですね。心をえぐられますよ、本当に。
しかし、それが正しいのです。一人の頭で作られた常識なんて、めためたにされてしまえばいいのです。
何を言っているかわからないでしょう。頭が凝り固まってる証拠です。こちらの物語を読みましょう、自分を省みることは必要なことですから。

かつての仲間達が苦悩しながらもたくましく生きる姿や、王都を取り巻く問題、それから人間と魔族の確執。さまざまな要素を絡めてきてとても楽しく読んでおります。
完結したら、またもう一度書き直したいな、と思いつつ、応援です。

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