第6話 私だけのあなた

その地域の関係者は動揺したわ。

どうしたらいい?

帰りたい!

連絡がとれない!


泣き出す人もいた。

それを、冷静に対処してくれた同級生達。


ひとりには出来ないと泊まるはずの

ホテルはキャンセルして、私は親友の家に泊まる事になった。


何度も何度も電話したわ。

祈るような気持ちで、、。

知りえる限りのところへ。

どこにも通じなかった。


翌日のテレビには、信じられない光景が

映し出されていた。


私は気分が悪くなり吐いた。


親友は仕事を休んでくれたわ。

帰りたいと泣き叫ぶ私をただ黙って

抱きしめてくれた。


その後にもっと酷い事が起こるなんて想像もできなかった。


私は避難所で会える、絶対に避難していると

信じたかった。

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