いっちょまえに創作論
@pink18
カクヨムコン9に向けて その一
カクヨムコン9の開催まで二週間を切りました。
私は今回が初めての参加です。
せっかくなんで、思いっきり楽しみたい。
そこで、誠に僭越ではありますが、
このような創作論を書いてみることにしました。
正直、溢れ出るワクワクが止まりません。その有り余ったエネルギーをしたためました。
はい、ワクワク感のはけ口です。
カクヨムコンについて調べると、まず目にするのが読者選考突破の難しさ。
読者が選ぶわけだから、読者になって考えよう。
読者としての私は、かなりせっかちです。冒頭の出だしを数行読んだだけで、これ違うな、と判断してしまいます。冒頭に工夫があるか? ※抽象的な表現ですが、プレバトの俳句的センスがあるかどうか?
出だしは作品の顔。作者の力量が最も問われる部分です。ここをおろそかにする作品にはそそられません。ネット小説は膨大にあります。私は冒頭だけを読んで判断しています。
読者は読む前に、探しているのです。
ジャンル、タグ、タイトル、キャッチコピー、あらすじ、冒頭。読者が探す上で重要な部分ですよね。読んでもらう前に探してもらいましょう。そして、選んでもらいましょう。
選んでもらうためには?
「この作品面白いですよ」では、面白くありませんよね? ダラダラとした説明も面白くありません。いかに端的に作品の面白さを伝えるか? カッコつけても無駄です。読者に引っ掛かるかどうかが重要です。そこで、私がカクヨムコンに向けてひねり出したのがこちら。
ジャンル 異世界ファンタジー
タイトル
「いやぁ〜ん聖剣美女 ご主人様にニギニギされて、もうエクスカリバー!」
キャッチコピー
武器の擬人化×異世界ファンタジー×エロス
あらすじ
異世界転生した主人公が、女神様から授かった能力は「世界で一番モテる男」。
異世界でハーレム生活を送るはずの主人公だったが、聖なる力ではなく、性なる力で伝説の聖剣エクスカリバーを抜いてしまう。現れたのは、主人公にベタ惚れの銀髪美女エクス(聖剣エクスカリバー)だった。彼女のせいで勇者扱いされてしまうハメに。世界で一番モテる男と聖剣美女との大冒険が始まる。
作品
https://kakuyomu.jp/works/16817330663249521381
いかがでしょうか?
王道の異世界ファンタジー。ありがちな設定ですが、面白そうなストーリーが想像できませんか?
エロさとバカバカしさが醸し出されていませんか? そのジャンル好きじゃない! って感想はさておきまして、私が狙っているターゲット層には刺さる内容ではないかと自負しています。
※偉そうで大変恐縮ですが、私個人の主観ですので、予めご了承くださいませ。
選んでもらった次は、読んでもらうことですが、この時点での読者は試し読み段階です。流し読みをしながら、見定めています。
ここでもまだ、何かを探しています。何を探しているのか? エロ動画でいうところの「抜きどころ」です。雰囲気や筆運び、登場人物の魅力など全体的に眺めながら、この動画で抜けるのか? を探しています。
にもかかわらず、作者はここで説明をしてしまいます。名前は〇〇です。21歳、女子大生です。好きな食べ物は……。エロ動画なら早送りです。
早く脱げや! 視聴者や読者はせっかちです。せっかちであってもバカではありません。説明がなくとも瞬時に判断することができます。
声のトーン、喋り方、笑い方。五秒で判断します。小説も同じです。※あくまでもネット小説限定の話です。早く脱げや! 作者は読者が常にそう思っていることを忘れてはいけません。
いやいや、これ伏線だから。ここ説明しておかないと話が分からなくなるから。その時点で、読者は別の作品に手を伸ばします。エロ動画でもそうですよね? だってネット小説もエロ動画も無数にあるんですもの。
情報は小出しにする。
読者にとっての「早く脱げや!」は、「早く物語を進めろや!」です。
情報は物語ではありません。情報と物語をごっちゃにしている作品をよくみかけます。世界感、設定、人物像、それらすべては情報です。不必要に説明すると冗長な文章になります。早く物語を進めましょう。
桃太郎で説明すると、
子供のいないお爺さんとお婆さんが川から桃を拾ってくる。桃から赤ちゃんが産まれ桃太郎と名付けられる。大きくなった桃太郎は、犬、猿、キジを仲間にして鬼を退治する。これが
なぜ、お爺さんとお婆さんには子供がいなかったのか? 二人の馴れ初めは? なぜ桃から赤子が産まれたのか? 桃太郎の性格は? なぜ、犬、猿、キジは仲間になったのか? なぜ鬼は鬼になったのか?
掘り下げようと思えばいくらでもできますよね?
それが情報です。面白くなりそうな情報だけを広げていきましょう。
例えばこんな情報は絶対に要りませんよね?
拾われた桃は「清水白桃」と言われる品種だった。上品な香りと緻密な肉質が特徴で、手で剥けるほど柔らかく、かぶりつくと甘い果汁が口の中いっぱいに広がる。
物語と直結しない情報は邪魔になります。極力排除して、読者が求めている情報だけを的確なタイミングで出してあげることを心掛けましょう。
さてさて、ここまできてもまだ安心はできません。読んでもらった次は、読み続けてもらうことです。
何を隠そう、私はネット小説を読破したことがほとんどありません。勿論、一般書籍はちゃんと読了します。
その原因はどこにあるのか?
ある程度の文字数になりましたので、次回はその辺りについて考察したいと思います。
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