第11話 最後の輝き

 ラバルドアの蹴った石ころがアテリオスとアドラスに襲いかかる。


 アドラスは焦熱波を放ち、『   』を纏って石が到達する前に蒸発させた。


 それを見ていたアテリオスはお世辞にも称賛する。


「すごい芸当だな。」


 アテリオスの言葉にアドラスが苦笑する。


「芸当と来たか………なら、こんな芸当も見せてやろう!!」


 アドラスが『     』を生み出す。


 アドラスがそのエネルギー波をラバルドアに向けた。


「こいつを喰らえばお前でも終わりだぜ!!」


 ラバルドアが笑って受けるとそのエネルギー『  』に『      』。


「な、なんだこれは!!?」


 中は『     』、ラバルドアがどれだけ強くても『   』の打撃では、無に等しい。


「ふん、流石のお前もこれで終わりだな。」


 アドラスがラバルドアを『       』へと吹き飛ばしてしまう。


「フン、俺様を雑魚と侮った報いだ!!」


 アドラスの究極技にアテリオスも驚く。


「そんな技を持っていたのか………」


 しかし、アドラスは力をすべて使い果たし、痛みも現れ始めてきた。


「クッ………!!?」


 ラバルドアがいなくなったことで、すべてが解決ならめでたいのだが、この街は悪人しかいない。


 闇の鎧を纏った者たちが次々と現れる。


 無論、お目当てはサーリャだ。


「ラバルドアがいなくなって手負いか、こいつはチャンスだな………」


 サーリャたちは満身創痍、ラバルドアに匹敵する者たちがたくさん現れてしまう。


「くそ………悪政を行う街は悪人だらけになるぜ………」


 アドラスが覚悟を決める。


「うおぉぉおおぉおぉい!!!」


 アドラスが以上なほどのエネルギーを圧縮させた。


「消えろ~~~~!!」


 アドラスの過電流が体を破壊する。


「ぐわッ!!? 過電流重粒子流葬波!!」


 荷電粒子を圧縮し、激しい粒の光線が街全体を飲み込んだ。


 重粒子が身体に入り込み、隙間から大きく破壊する。


 まともに喰らった生物は粉々になってしまった。


 それは、放った本人も例外ではない。


「あ、アドラス~~~~!!!」


 サーリャが両腕を失うアドラスに駆け寄った。


「馬鹿者!! なぜ、こんな無茶をしたんだ!!」


 サーリャがアドラスをダメ元で止血する。


 助からないことは誰が見てもわかるはず、サーリャが取り乱す姿をアドラスは見たことがなかった。


「へ、へへ………姫様、俺も少しは役に立つでしょう? 今のはウォーミングアップです。まだまだこれからですよ………ぐッ!!?」


 アドラスは大半の敵を葬った。


 しかし、まだ戦う気でいる。


「もういい!! もう良いのだ………。」


 サーリャが諦めを見せた時、アドラスは激を飛ばす。


「良い訳無いでしょう!! 姫様が汚されて、護衛が助かる!! 俺は姫に助けられる程、弱くなッ………勝つんでしょう!!」


 アドラスが怒りに任せて口を開き荷電粒子を放とうとする。


「死ぬ気か!!? もう休んでおれ!! 後は我がやる!!」


 アドラスも正気ではない。


「爆炎粒子砲!!」


 熱によって粒子の波を無差別に放出した。


「それが………どうした?」


 アドラスの命の灯火も虚しく、一つのドス黒い笑みによって掻き消された。


 力尽きたアドラスが無防備を晒した状態でトドメを刺されてしまった。


「アドラス~~~!!!」


 アドラスが絶命した時、彼の荷電粒子が光の剣を科学反応させた。


 アテリオスの光の剣に意志が宿る。


「な、なんだ………この現象は!!?」


 アドラスは死んだ。


 しかし、その強い意志が光の剣を蘇らせた。


―――強い心を持つものに我は力を与える―――


 サーリャが光の剣を怒りに任せて振るう。


 すべてが光に飲み込まれた。


 醜い心を持った者たちが蒸発し、理性を保つものだけが残っていた。


 つまり、サーリャも蒸発してしまったのだろう。


「サーリャ………アドラス………」


 アテリオスが二人の名前を呼んだが、返事は返ってこなかった。


 光の剣がサーリャを最後に拒んだのだろう。


 現在の日本では、税金取り共も老後には年金などがあっても働かざるを得なくなり、ブラック企業で死ぬまで働いているという。


 バカはどうして上に立とうとするのか?


 馬鹿と煙はなんとやら、高度経済成長を遂げたように、バカどもは大人しく天才に道を譲れば良いものを………


 バカ故に老後は自分からブラック企業に流れ込んでいく。


 そんな未来も見えない。


 例え金持ちになっても、経済破綻した日本の食もラクトパミンという薬が入っていたり、生まれてくる子供を生みたがる阿呆も子孫を残した気でいる。


 教師が生徒の貞操を奪い、ブラック企業か運良く公務員になれても結局ブラック企業に流れ着く。


 パワハラ・セクハラのクソ上司も楽には死ねない。


 数年後、そんな阿呆な愚民を一人の少女が駆逐していた。


「ふん、全く、この手のバカはどれだけ殺しても現れる。」


 愚民はこういう。


 争いごとは同じレベルでしか起きない。


 聖人はこういう。


 争いごとを解決できない国はそれ以下であると………


 そして、無能はこういう。


 過去よりも未来のために生きろと………


 過去の過ちを放置して突き進むバカを見て偉人が言う。


 飛んで火に入る夏の虫と………


 責任も果たせないクズ共を放置して未来は明るくならない。


 問題を放置して子供を生む無責任な阿呆共、阿呆共は後悔するがなんでそうなったかも知ることなく死んでいく。


 それだけ彼ら、彼女らの知能が乏しいのだ。


「とりあえず、息の根を止めておいたが、他にも腐りきった奴らが居そうじゃな………ほぉ、我よりも先に片付けてくれたか………」


 その方向を見けばアテリオスが姿を表した。


 血に塗れた光の剣を拭きながら問う。


「………サーリャか? いや、そんなはずは………」


 その少女は答える。


「つまらんことを申すでない。さっさと我のためにシャインマスカットを持ってこぬか!!」


 アテリオスは踏み潰されてしまうが痛くないようにしてくれている。


「はは………人使いの荒い姫様だ。これで我慢しろ………」


 アテリオスはスターフルーツを姫に差し出した。


「うまい!!? なんという上品な果物なんじゃ!!? こんなうまいものは初めてじゃ!! おっと、こうしてはおれん。早速、次の街に行くぞ!! ついて参れ!!」


 アテリオスは溜め息をついて呟いた。


「やれやれ、忙しい旅になりそうだぜ………」


 しかし、その姫の首飾りには龍の爪が飾られていた。


 姫はその形見をアテリオスに見せることはなかった。


 次回、虐待と子供と子供に殺されて法律で対抗する無能な大人たち、日本の大人は子供以下だぜ!!

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